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日記

チェンバロの調べにのって「札幌社協クリスマスコンサート」札幌市社会福祉総合センターにて

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2023年(令和5年)も、商業施設からクリスマスメドレーが流れる12月となりました。楽しみにしていた様々なクリスマスコンサートが3年ぶりに開かれます。その一つが「札幌社協クリスマスコンサート」です。会場となる「社会福祉総合センター」入り口では可愛らしいサンタさんと雪だるま君の出迎えがあり、期待を込めて開演を待ちました。出迎えてくれたサンタさんのウエアーが赤色ではなく青色なのですが、何か謂れがあるのでしょうか。

「札幌社協クリスマスコンサート」〜歴史と文化の語りをチェンバロの調べにのせて〜

 

○期日:12月8日

○時間:午前11時〜12時半

○ところ:札幌市社会福祉総合センター(札幌市中央区大通西19丁目)

司会者から:今日は12月8日で早すぎる「クリスマス」ですが、「クリスマス」に因んだコンサートを開催します。司会者からのプレゼントは用意していませんが、素晴らしい「明楽(あけら)みゆき」さんのチェンバロ演奏が今日の「クリスマスプレゼント」です。チェンバロ奏者で北前船の歴史を伝える活動にも取り組む「明楽(あけら)みゆき」さんを紹介致します。

明楽(あけら)みゆきさん:明るい・楽しいと書いて「あけら」と読みます。京都の古い神社から頂いた苗字のようです。6千年前の竪琴を母親として、黄河・インダス・エジプト・メソポタミアの時代に羊の腸と動物の骨で奏でる楽器が出来ました。今から400年前になるとキーボードの楽器が生まれ、ルネッサンスからモナリザの時代に竪琴からこの楽器、チェンバロになりました。ピアノは弦を下から叩きますが、チェンバロは下から弦を弾きます。音の出方に違いがあり、チェンバロはピアノのお母さんです。私のこのチェンバロは手描きの花模様が中に描かれていて、毎日、二段になっている鍵盤240本の弦を自分で調律しています。ピアノは88の鍵盤。大量生産でき、一年に一度の調律で済みます。チェンバロは一台生産するのに4年もかかります。

①バッハ「アベマリア」

今日も予め調律はしましたが、会場にお客さんが入ると微妙に変わります。それで、前奏曲としてアベマリアを弾き音の様子をみました。ルイ14世の時代は大広間の中にチェンバロがありました。王様と貴族が楽しんでいたフランスのバロック時代、ベルサイユ宮殿で「アベマリア」は演奏されました。

②王の舞曲 飾りが沢山ついている曲です。

1789年のフランス革命はコンサートにも変化をもたらしました。コンサートにはチケットが必要となり、音楽マネージメント会社が出来ました。グーテンベルクの活版印刷で楽譜も手に入りやすくなった時代です。イタリアで生まれたチェンバロはオランダとベルギーで盛んに演奏されました。今は世界で一番美しい音色、それがチェンバロです。そして、現在、チェンバロを製作しているのは日本なのです。工芸品の技術を取り入れ作られています。

③ヘンデル「懐かしい木陰にて」300年歌い継がれています。

アルファー波の波長も出ている楽器で、演奏中はそのシャワーを浴びていますので心地良い気分になります。

④ハナミズキ なだそうそう

⑤久石譲さんの「人生のメリーゴーランド」

「明楽(みゆき)」さんの先5代前の先祖は近江商人で北前船に乗って行商をしていました。近江、丹波、丹後半島から船に乗り北海道に来ていました。春に難波の港を出航し、北海道でニシンを買いました。みがきニシンにして、脂は燃料、シメカスは肥料になりました。京都のニシン蕎麦は、今でも有名です。シメカスは立ち寄った港から近隣に下ろし、樹木の肥料となりました。漆の木から若狭の漆器へ、桑の葉をお蚕さんが食べて繭を作り絹糸に紡いで丹後のちりめんとして・・・、などは売るための美しい商品となりました。北前船は北海道を元気にしました。北海道に宝物を運んできました。私の先祖が北海道と繋がりがある所以です。

現在は演奏活動をしながらチェンバロと共に日本中を廻っています。

⑥スコットランド民謡 スカボロフェアー

⑦アイルランド民謡 ロンドンゼリーの歌(ダニーボーイ)

⑧アンコール曲 夢を諦めないで

歴史は年号を覚えるだけではない。楽しみ、味わいましょう!

パワーに溢れた方で元気を頂き感動しました。演奏終了後、観客は自由に登壇してチェンバロを見ることができました。

 

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