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日記

『「知恵と工夫と愛情がいっぱい 日本のお弁当文化」NHKラジオ深夜便』 明日へのことばアンコールより

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最近久し振りに、深夜放送の「NHKラジオ深夜便」を聴きました。最近は興味のある内容が少なくなり、NHKFMに変えていました。急に電波状況が悪くなったりして聴きずらい時がありラジオ放送第一にチャンネルを変えたところ、ふと耳にした「お弁当文化」に聞き入りメモを取ってしまったのです。NHKのラジオ放送では、聞き逃した番組は一週間聞くことできるようになっています。ですから、改めてホームページに記載しなくてもと考えたのですが、聞きながら要点を押さえメモをとるという自分自身へ脳の活性化のため拙い文章化した次第です。

『「知恵と工夫と愛情がいっぱい 日本のお弁当文化」NHKラジオ深夜便』明日へのことばアンコールより

12月10日 観光振興アドバイザー 権代美重子さん(初回放送:2022.3.12)

国際線客室乗務員として食事をする楽しさを提供してきました。特に弁当には時代や思いが反映され、最近は弁当の良さが外で食べるものからデリバリーとして見直されています。アジアの中で日本にだけ弁当文化が発展しました。日本の米は粘りがあって携帯するのに向いていたことも理由としてあげられます。

お弁当のルーツは「おしいい」?

5世紀に戦闘にむかう兵士は麻袋に入った「おしいい」を携行しました。アルファー化した米は粘りけで軽くてかさばらない携行品として重宝されたからです。軍足の仕事として50~60㎏背負って戦地へ赴いたので、「おしいい」は軽くて手軽な食べものでした。江戸時代中期以降、かつては口にできなかった農家の皆さんにも米を食べることが広がりました。それまで米は富裕な人へのものでしたので、庶民の口には入りませんでした。

江戸時代後期になると、日が陰ると灯りをともして過ごすようになり一日二食から三食へと変わっていきました。稲刈りは一家族ではできないので、地域住民が協力して行いました。稲刈りの昼食時のお弁当は特別で、お祭のように振る舞いました。厳しい労働時にみんなで楽しむお弁当です。冷めても美味しいおにぎりが重宝されたわけです。

お弁当箱には木製品が使われました

「曲げわっぱ」は、杉の産地、青森や秋田で今でも特産品となっています。お弁当箱の木そのものは傷まず、水分を吸収して殺菌作用のあるアミノ酸でマスクをつくります。他にヤナギを編んだりしたお弁当箱もありました。漁師さんは大きなお弁当箱でした。数食分入っているお弁当で、漁の合間に食べたり空っぽになったお弁当箱を船に入ってきた水を掻き出す道具としても使えたからです。海に投げ出された時の浮輪にもなりました。

江戸時代のお弁当

江戸時代、下級武士は腰弁を持ち歩きました。大名も持っていたし、将軍でさえも拝謁する際には欠かせませんでした。武士同士の会話は禁止されていて、大名も言葉を発しないで食べました。林業関係者では、凍らないお弁当に「さねもち」というのがありました。

江戸時代中期、八代将軍吉宗の頃川の氾濫を防ぐために土手に桜の木を植えました。(他の本で知ったことですが、桜が綺麗な花を咲かせると大勢の人々がそれを眺めに訪れることで土手が知らず知らずに固まっていくことを意識したそうです。後々を考え機械力ではなく人力で徐々に土手を固めていきました。)桜の木の下でお弁当を食べる行為は、見られることを意識し豪華なものでした。お花見弁当は気分を盛り上げ、仲間としての絆も高まりました。お弁当の重箱は楽しみのため、漆塗りに蒔絵を施し豪華になりました。漆には殺菌作用があります。

芝居見物の楽しみとお弁当、「幕の内弁当」の由来

芝居見物の楽しみにもお弁当がありました。江戸時代は戦いがない時代でしたので、朝6時くらいから夕方6時くらいまで一日中芝居が演じられていました。一日中鑑賞するので、お菓子やお弁当が幕間に出ました。それが幕の内弁当です。焼きおにぎり、卵焼き、煮物や煮しめの仕出し弁当です。食べたり飲んだりしながら芝居をみたのです。食べるという行為を介して、芝居は庶民にとって身近なものとなっていったのです。

明治時代

明治時代になり鉄道が開通し、18年駅弁が誕生しました。黒ゴマをまぶしたおにぎりと沢庵二枚が竹皮に包まれていました。

駅弁のパッケージの愉しさ

2016年、パリで駅弁がテスト販売されました。掛け紙の美しさ、お弁当箱の美しさは食べて捨てるものにも工夫があり感動されました。楽しい掛け紙は情報を載せることができるので、観光庁の指導がありました。1964年東京オリンピックの年、新幹線が開通しました。1970年代の終わり頃、高度経済成長期には女性の社会進出でお弁当は手軽に手に入るようになりました。

現在、楽しみへと変わってきたお弁当

現在、お弁当というと楽しみの一つとなっています。安いものでは200円台からあります。超高齢化社会を迎え、高齢者向け宅配弁当が発達してきました。お弁当は「必要」から「楽しみ」へ、それも社会的な「楽しみ」へと変化してきました。テレビ等ではキャラ弁の印象が強くネットで紹介されると作るのも楽しくなります。義務で作るから楽しみながら作るへ変わってきました。作る楽しみ、見られる楽しみにかわってきました。おなかを満たすだけでなく、社会の変化によって変わってきました。

話が脱線してしまいますが

NHK総合テレビ「さらめし」の中井貴一さんのナレーションに引き込まれ、更に自然な一般人出演に共感を持たされます。毎回取り上げられている彩り豊かで美味しそうなお弁当には、大感動します。

最近、民放・NHKを問わずどんな番組にも必ずといって良いほどお笑い系の芸人さんが多くお笑い番組のようです。お笑い系の芸人さんがダメというのではなく、メリハリです。自身のテレビ視聴はぐんと減ってしまいましたが、NHK総合テレビの「さらめし」と「ブラタモリ」は欠かさず視聴しています。「笑点」も無理やりに笑わすのではなくウイットに富み思わずクスッとさせられててしまいます。お弁当の話から離れてしまいました。ごめんなさい。

欧米のお弁当は?

簡便さが第一のアメリカでは、幼稚園や保育園の昼食にスナック菓子を持参することもあるそうです。日本のお弁当屋さんが開店すると種類の多さにびっくりしたそうです。毎日違う種類だったり。それまではハンバーガーが主流で種類は多くなくて。

ヨーロッパでは、手作り弁当が盛んになってきました。日本のアニメ漫画に影響されたようです。彩りを考えきれいに詰め合わせています。漫画カフェでは、日本の漫画が7万冊も置いてありお弁当コーナーもあるそうです。

自身の朝食をお弁当風にしてみました

さて、マンネリ化していた朝食を趣を変えお弁当風にしてみました。器を変えるとなかなか豪華に見えるものです。特に手の込んだものは何もありませんが、悪しからず。

~ご飯~(国内産もち麦ファイバーブレンド、もち麦・はだか麦・胚芽押麦・ハト麦を米1合に大さじ1杯を一緒に炊き込んでいます。)

~おかず~卵焼き、鮭、ほうれん草のお浸し・カツオ節、ミニトマト、煮物(サツマイモ・にんじん・昆布・油揚げ 一度作るとどうしても三・四日分にもなってしまいます。)

納豆、味噌汁(彩りが悪くて写真にはありませんが、葉物野菜が多く入った具だくさん味噌汁です。殆ど薄茶色で?)

食後にはお茶を

器や盛り付けを変えただけなのに一際美味しく感じることができましたので、不思議です。たまにはささやかながらマンネリ化を打破していきましょう。さすがです、お弁当効果は!

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