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日記

冬晴れの青空にトントンと「クマゲラ」の木を突く音が響き渡る中を、「円山」登山

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2月は光の春と言われ、ほんの少しだけ日差しに暖かさが感じられます。とはいえまだまだ春とはほど遠い北海道ですが、今朝方のベランダから差し込んでくる日差しはほっこりとして、登山には打ってつけを物語っていました。「円山」へと考えていたところ、切羽詰まった事務系の処理があり気づくと午前11時になっていました。「円山登山は今日でなくても、山は逃げていかないよ。」という思いもありましたが、この晴天が「円山」登山へと誘います。

「円山」は、木立が造る影が真っ白な雪原に映し出され「クマゲラ」の木を突っつく音が響き渡り

「八十八ケ所観音像」登山口から上って

急な上りを一歩一歩足を置くように、ひたすら上を目指します。アイゼンで一歩一歩を刻み、その音がザクザクと耳に心地良く響きました。上りでは滑る心配は殆んどありませんが油断禁物。周りに目を向ける余裕など全くなく、ひたすら上へ上へと・・・。夏場は緩やかな登山道が続く「円山」でも、冬になると厳しさが潜んでいます。やっと緩やかな登山道に差し掛かり、周りに目を向ける余裕が出てきました。空の青さが眩しく、木々の影が美しく雪面に描き出されています。このような光景に出会いたくて何度も足を運びたくなる、これが登山の魅力・醍醐味です。疲れはどこかへ飛んでしまうのです。

山頂では、空の青さと雪だるまの愛らしさと

〜 「円山」山頂へ至る一筋の道 、もう間もなく山頂です 〜

平日のそれも正午近くなので、登山者は少なく頂上では空の青さがより一層眩しく目に沁みてきます。

山頂では、ペア「雪だるま」が「お疲れ様!」と、声をかけてくれました?「また、お会いしましたね。」

下山は、「動物園側」登山口へ

そのまま上って来た登山道を下山するつもりでいましたが、なぜかどちらにしようかと迷った挙句「動物園側」登山口へ足が向いていました。下山し始めると、「トントントン」と、甲高い音がこだましてきます。見つけました、「クマゲラ」です。早速、木の梢にカメラを向けたところ枝に邪魔され大きく撮れないので何回も試みました。思うようなシャッターチャンスに恵まれず四苦八苦してい多ところ、下山してきた中高齢女性登山者がすぐ横に足を止め「クマゲラ」を眺めています。

〜 樹木の幹の向こうに「クマゲラ」の後ろ姿が映っていますが、わかりますか? 〜

その女性は野鳥に詳しく「円山」のクマゲラの習性、お昼前後に「クマゲラ」はよく表れるなどと教えて下さいました。いつもなら早朝に登り始めるところ、たまたまお昼近くに登り始めたのですがそれが幸いしたようです。「円山」に生息する他の野鳥についてもお詳しい。そのまま下山をご一緒させて頂き、取り留めのない会話に話と足が弾みました。毎日のように「円山」に登っていてアイゼン付き登山靴ではなく、ゴム長靴を着用しているのです。冬山には昔ながらのゴム長靴がやはりベストなのかもしれません。街中をそのまま歩いて帰ることもできまし・・・。

沢べりに差し掛かると、野鳥が飛び交い

〜 橋桁に小鳥が止まっていますが、わかりますか? 〜

沢べりに差し掛かると、少々まずい行為とは思いますが餌を与えている男性がいます。小鳥たち、「コガラ」「ゴジュウガラ」「シジュウガラ」「ヤマガラ」など、カラの仲間が集まり仕切りに飛び交いながら餌を啄んでいます。彼女が小鳥の名前を教えてくださいました。写真に撮ろうとすると、動きが素早くてなかなか一同には撮れず仕舞い。野生動物や野鳥に餌を与える行為は慎んでほしいと思いながらも・・・。「円山」は「天然自然林」に指定されているのですから・・・。

常日頃、ほとんどおひとり様登山なので、今日のように語り合いながら登山道を歩く機会は滅多にありません。新しい知識が身につき良い体験ができました。「円山」登山でまたお会いできたらと願いつつ、「木道杉林」入口付近で別れました。「円山」登山で、動きが機敏なゴム長靴さんにまたお会いできますように。

木の梢を見上げると青空が続いています。葉が繁っていない分、冬空の青さは心地良くそして眩しく・・・。

 

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