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日記

『「すべては、つながっている。」札幌で発見されたカイギュウとクジラの進化編』札幌市博物館活動センター学芸員スペシャルトーク

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「札幌で発見されたカイギュウとクジラ」の完全復元骨格標本が展示されていると知り、興味津々。すかさず足を運んでみました。太古の札幌は海、その海にカイギュウやクジラがいたとは驚きです。学芸員さんによるスペシャルトークも予定されており、開催5分前でした。会場に到着するや否や、ぎりぎりセーフで入場できました。

「すべては、つながっている。」サッポロカイギュウとクジラの進化編

クジラ化石やカイギュウ化石の展示など 2月4日(土)、5日(日)10:00〜17:00

「学芸員(古沢仁さん)によるスペシャルトーク」(10:10と13:40)・・・化石や植物について

ところ:札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)北3条交差点広場。札幌市博物館活動センター(豊平区)が主催。2008年に南区小金湯で発見された全長14mのクジラ化石の完全復元骨格標本を初公開。世界最古の大型カイギュウ化石「サッポロカイギュウ」の骨格標本や、市内に分布する植物や昆虫の標本も展示。入場無料。

〜 小金湯産クジラ化石 〜 周りにいる人と比べてみるといかに大きいかがわかります

「太古の札幌」スペシャルトークより、要点を記して

今から1000万年前の札幌は水没していた。400万年以降、暖かくなりカイギュウは陸から海へ。クジラは5万3000年前に地上にいた。セミクジラの仲間は世界中に生息していて、サッポロカイギュウ類のジュゴンは今でも生息している。カイギュウの仲間はマナティーとジュゴン。現在、アメリカマナティー、アマゾンマナティー、アフリカマナティー。

サッポロカイギュウは、札幌、滝川、十勝、サハリンで見つかっている。クジラ、セミクジラの仲間は、北太平洋、大西洋、北極海、南極周辺に生息している。

生き物の大きさ比べ シロナガスクジラは全長30m前後あり、現在地球上に生息する最大の生物。

〜 地球上の生き物の大きさを比較してみると 〜

カイギュウとクジラ、そっくりな体型

カイギュウとクジラは、サツマイモ型、ヒレ状の前足、消えた後ろ足、ヒレ状の尻尾は似ている。水に対して10倍の抵抗力にならないといけない。体は防水でとび出しているところは退化。耳(耳介)はない。目もほとんど見えない。ヒゲは敏感な触覚。口の感覚が発達している。鼻の位置は上の方にある。鼻は肺に空気を取り込むため頭のてっぺんを出すと便利な位置にある。

〜 サツマイモ型のカイギュウとクジラ 〜

数連進化、同じ環境で姿が似ていること、例えば哺乳類のコウモリと鳥などのように。カイギュウとセミクジラもいえる。カイギュウは肋骨が太くて多い。セミクジラは頭が大きい。食べ物が違うので、骨の質も異なる。カイギュウは草食動物で海底に体をつけてゆっくり食事をする。肋骨の数が多く重い。クジラはイワシなどを集団で取り囲み丸呑みする。口が大きい。小魚、タコ、イカなどを動き回って取る。骨は細くて体は軽い。

〜 カイギュウとクジラの骨格を比較すると 〜

ベルグマンのルール

縦・横・高さの長さが2倍になると体積は8倍、熱源も8倍。面積は4倍。熱を作る割に奪われない。カイギュウは食べ物にとって大型化。暁新世にクジラもカイギュウも海に入った。漸新世にクジラ、カイギュウ共に重くなった。40億年の生命の歴史。

〜 爬虫類、両生類、魚類の骨格を比較すると 〜

〜 パネル展示 〜

感想など・・・

的を得た語り口でわかり易いスペシャルトークを聴く機会を得ることができました。タイムマシーンがあったなら、太古の札幌を空の上から眺めてみたいと思いました。自然環境は全く違っていて、札幌を含めた北海道全体が海。悠々とサッポロカイギュウとクジラが泳いでいる姿を。

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