昨日と今日は6月下旬から7月上旬の気温で、初夏を思わせます。それもつかの間、明日からはまた雨模様で低温傾向。「今でしょ」ではなく「今日でしょ」の思いで、昨日は「円山」、今日は「三角山」の低山登山です。登山口へは約1時間の道程ですが、これも登山のうちと考えると苦にもならなくなりました。
「山の手」登山口から登って「大倉山」へ、下山は「宮の森」登山口へ向かい
登りは「山の手」登山口から
「一の坂」から登っていくと、植生が「円山」や「藻岩山」と同様に「エゾエンゴサク」や「エンレイソウ」が今が盛りと咲いています。ウグイスの囀りの中を進みました。昨日の「円山」のウグイスよりこちらの方が上手でホーホケキョと聞こえます。「円山」のウグイスは練習中?微笑ましくなりました。
「哲学の道」を進みました
三叉路になっている「こぶし平」を少し歩き「哲学の道」を選びました。こちらの登山道は緩やかな九十九折りが続きます。途中、すれ違った中年女性が「今日は良い天気ですね。明日から崩れるから・・・。」と声を掛けて下さいました。どうやら同じ思いのようです。
「三角山」と「大倉山」との中間点です
穏やかな登山道とは言えちょっとした岩場があります。そこをを過ぎると、「三角山」と「大倉山」の中間地点にたどり着きました。さあ、次はあの急登階段を上り「大倉山」へ向かいます。水分補給し一息ついてから出発です。
縦走路というと平坦な道をイメージしますが、急に上りが表れます。右には遠く雪を抱いた「手稲山」、左にはビル街と見晴らしが良い街中の「山」。暫く進むと茂みの中から突如として展望台が表れました。
「大倉山」頂上はスキージャンプ競技場です
展望台で休憩しようとしたらそれは浅はか、残念ながら「コロナ禍」です。市内の公共施設全てが閉ざされています。侵入禁止のため展望台からスキージャンプ台を見下ろすことはできませんでした。あの壮大な眺めを期待していたのですが。
展望台手前に「小別沢登山口」への標識があり、「山の手」「宮の森」の他に登山口があることを今更知りました。「小別沢登山口」、馴染みのないところですので今回は下山道にはしませんでした。
「こぶし平」は「山の手」登山口と「宮の森」登山口の合流地点です
「こぶし平」まで戻り、下山は「山の手」ではなく「宮の森」登山口へ向かう登山道を進みます。一度だけ利用したことがある登山道なのですが、その時の印象とは異なり平坦な登山道脇に続く花々。春の花がこれ程咲き誇る登山道だったとは、と再認識してしまいました。「タチツボスミレ」と思われる薄紫色のスミレや「キバナノアマナ」が密かに咲いています。「ニリンソウ」は見頃を迎えています。
「三角山」はお勧めの山
こちらの登山道なのか「三角山」では「シラネアオイ」が間もなく咲くそうです。「三角山」ではまだ見たことがありません。登山口まで時間がかかるとはいえ、手頃な低山で登山口や登山道がそれぞれ特徴があり大好きな「三角山」です。
至る所に標識が設置されていて、それに沿って歩くと迷うこと皆無です。ファミリーやお一人様でも安心して登ることができるお勧めの山です。もえぎ色の新緑と風薫る五月にいかがですか。