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日記

令和5年度 第2回文化財講演会「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)を解剖する」で学びました

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9月も下旬です。例年より暑かった夏の名残を樹木や花々に感じながら「アスティ45」へ向かいました。改修工事が行われている「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」の内部が見られる講座を受講できることになったからです。明治になり本格的な開拓が進められた北海道の象徴が「北海道庁旧本庁舎」です。北海道の胎動、明治初期の歴史を学習できるまたとない機会に恵まれました。

令和5年度 第2回文化財講演会「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)を解剖する」

*パンフレットより

北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)は明治21年(1888)に竣工して、八角塔の撤去があり、明治42年(1909)に焼失する。明治44年に復旧工事、昭和43年(1968)に復元改修が行われ昭和44年に国重要文化財指定される。今回の改修工事で構造補強され活用の道が開かれるが、新たな発見も沢山あった。

○日時:9月21日(木) 13:30〜16:00(講演 13:30〜14:30、見学 15:00〜16:00)

○会場:講演 札幌市立大学サテライトキャンパス(札幌市中央区北4条西5丁目 アスティ45ビル12階)、見学 赤れんが庁舎修理工事現場(札幌市中央区北3条西6丁目)

○(現場説明)赤れんが庁舎改修事業受注コンソーシアム 竹中工務店・岩田地崎建設

○講師:札幌市立大学 名誉教授 羽深久夫氏 北海道赤れんが庁舎改修事業整備等専門会議座長のほか

1時間の講話後、いよいよ一般の人は足を踏み入れることができない工事現場へ

受講生30人は15人ずつの二班に分かれ、現場の足元や段差に気をつけながら見学することができました。屋根に使われたメタルシーリングは日本型がないので現在もオーストラリアから輸入しているそうです。オーストラリアでは当たり前の規格です。

この目線に立つことができたので、降ろされている八角塔の上部を見ることができました。

受講生は怪我防止のため、全員ヘルメットと軍手を着用して見学です。人生で初めてヘルメットを着用しました。帽子はよく被りますが、ヘルメットは多少の違和感を感じます。とは言っても自転車に乗る際は装着義務となりましたので、頭を守る・命を守る装備には変えられません。

重機を操作して屋根に装着された飾りが降ろされたとはいえ、この重量のあるものをどのようにして下ろしたのか自身にとっては疑問?謎?です。

ここからは、一般公開はできない箇所です。

今回の工事で初めて明かされたそうです。

天井の構造です。

よく見ると、当時の「北海道新聞」が壁に張られていました。

北海道民馴染みの「北海道新聞」には、明治からの北海道史そのものが表れていました。

立派な三枚折戸が見られました。

現在、外からは改修の様子は全く見られませんが北海道庁の歴史変遷を垣間見ることができ、北海道民にとっては千載一遇のチャンスでした。2024年に改修工事は終了予定です。国重要文化財を維持していくのには、想像できないような大変さがあることがわかりました。

主催:(一財)北海道文化財保護協会

 

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