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日記

「北海道文学館」にて、「ファーミリー文学館 彫り続けた北の自然 絵本作家 手島圭三郎の40年」

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「北海道文学館」は広い「中島公園」の一画にあります。鮮やか木々の紅葉が「菖蒲池」の水面に写し出され、その光景を遠くに「北海道文学館」へ。美しいシラカバ並木を右手に進むと「北海道文学館」です。

数日前の新聞で『北海道文学館「ファーミリー文学館 絵本作家 手島圭三郎の40年」』を知りました。初版された先生の絵本を目にしたことがありましたし、今でも書店の絵本コーナーには必ずと言って良いほど先生の絵本が陳列されています。

ファーミリー文学館 彫り続けた北の自然ー絵本作家 手島圭三郎の40年

あえて手島圭三郎先生と先生を付けさせて頂くと、通学していた中学校の美術教師だったからです。けれども、直接美術の授業を受けた訳ではありせん。数十年も前、団塊の世代が通う大規模中学校で大勢いらっしゃた教師のお一人です。その当時大規模校とはいえ、子供ながらにどの学年のどの教科担当教師等はおぼえていたました。

進級したらあの先生が良いとかあの先生だけは嫌等と選り好み?していましたから。中学校時代から先生の木版画には定評がありました。20年間の教員生活後、本格的な絵本作家としてデビューされて木版画による絵本「しまふくろうのみずうみ」絵本にっぽん賞(現・日本絵本賞)を受賞。

紋別市ご出身で、現在は江別市在住。お宅は野生動物たちが生息している野幌原生林が間近とか。先生の絵本の主人公は、北海道に生息している野生動物たちです。シマフクロウ、キタキツネ、野ウサギ、エゾリス、ラッコ、白鳥、丹頂鶴等ですが、最近発行された絵本は樹木が主人公になっています。

会期中のイベント

○講演会「北の自然と私の絵本」9月4日 ○朗読とハープで綴る手島圭三郎の絵本の世界 9月12日

*上記は残念ながら既に終了しています。

○ワークショップ 箱の中に北の自然を作ろう9月20日(中止となりました)○読み聞かせ「手島圭三郎 北の自然と生き物たち」10月17日(日)11:00~11:45(要予約 10月3日9:00より電話受付)

観覧を終えて

これまで制作された全40作品の下絵や原画、それをもとにした絵本が展示されていました。写真撮影は当然ながらできません。線画の下書きとその横に手書き文がありました。版画の原盤には一掘り一掘り、刻み込まれています。一年に一作品の割合で制作し40年、全40作品を。

野生動物たちの生態を知り尽くさずして描けない絵本です。更に子育て、巣立ち(自立)、友情等と絵本の中に先生の人生観そのものが溢れています。北海道出身で北海道にお住まいだからこそ描くことができた絵本です。子供たちだけの絵本にするには勿体ない。大人向けの絵本なのかもしれません。

「手島圭三郎の40年」にあたり、今でも連絡を取り合っている中学校時代の部活動仲間に声を掛けてお誘いしようと考えていました。けれども、依然として続いているコロナ禍のため諦めました。ワクチン接種を終えたとはいえ、矢張り公共交通機関の利用はまだお互いに避けている現状です。

懐かしい中学校時代を思い起こすと、団塊世代の私たちは一クラス55~60人の生徒で一学年8~10クラスもありました。自分自身元教師としての立場であの当時を思い起こすと、ぞっとしてしまいます。当時の教師達は様々な意味で大変だったことでしょう。

書店で手島圭三郎先生の絵本を目にする度に懐かしさがこみ上げてきます。先生にとっては、長い教員生活の中に何千人もいたと思われる生徒、その中のたった一人に過ぎないのですが。

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