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日記

暑さは一段落、キノコが顔を出し始めた「藻岩山」に登ってきました

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昨日、「円山」か「三角山」の登山をする予定でした。朝方の突然の雨で一気にやる気を失せ、今日に延期です。「円山」、「三角山」どちらにしても気分的に少々マンネリ化していましたので、明日なら意を決して「藻岩山」へ変更、と考えました。

前回の「藻岩山」登山はあの7月の暑い最中、登山口にたどり着くまでに息も絶え絶え。登っている途中で何度止めようと思ったことか。体力消耗が予想以上に激しくその痛い思いから、暫く遠ざけていた「藻岩山」。さて今日は猛暑が一段落し登山日和を迎えました。リベンジです。

猛暑が一段落し登山日和です、「藻岩山」へ

「慈啓会病院」登山口から登って

下山してきた高齢の女性と会釈を交わしていると、「山の中は涼しく絶好の登山日和ですよ。」と、添えて下さいました。成るほど登山道に一歩足を踏み入れると、忽ち心地よさが実感されました。これだから山は止められません。前回とは異なり足取りも軽やかに、程なく「旧スキーリフト跡地」へ。

「旧スキーリフト跡地」から

ここからは緩やかな上りの登山道で、春先この辺りは山野草の花が見事でした。今はその名残「アジサイ」が辛うじて淡い彩りを見せています。下山してきた中高年の男性が「19のところにトリカブトが咲いていますよ。」と、教えて下さいました。ヒゲを蓄え、一見○さんぽくて後退りしそうになったのですが、人は見かけによらぬ・・・です。

19とは登山道にある「三十三観音像」のことで、「藻岩山」に馴染みのある登山者は観音像の番号でその辺りの様子を把握しているようです。春先に「シラネアオイ」が咲いている地点も番号で教えて頂いた記憶があります。

【アジサイ】

「馬の背」から頂上へ

「馬の背」で休憩を取らず、先程教えて下さった「トリカブト」を目指して歩いていると、ありました。「藻岩山」で初めて見る「トリカブト」。花は小ぶり、それもたった二株です。下山時に楽しみにしながら見ると、どう考えても一株無くなっていたのです。登り時、写真に撮っておいて良かったとは思いましたが心ない人がいるものです。山を愛する者にとっては信じられない行為なのです。『とる』のは写真だけにしましょう。

【トリカブト】

【アキノキリンソウ】「アキノキリンソウ」と葉に止まっていた「アシナガクモ」

キク科アキノキリンソウ属(街中で見られるよく似た「セイタカアワダチソウ」は帰化植物です。)

【キノコ】毒キノコと思われます。登頂時、この辺りで作業をしているのかと思われた三名の男性がいました。「どうしたのですか。」と、話しかけている女性との会話を耳にしてしまいました。「ボリボリ」という食用キノコ採取中。「ボリボリ」は毎年同じ場所に生えるので、三人の秘密の場所なのでしょう。北海道では「ナラタケ」のことを「ボリボリ」と言い馴染みのある食用キノコです。

頂上では

遙か遠く日本海側の石狩市海岸沿いに設置されている「風車」が望むことができます。残念ながら写真に納めるとかなり小さめですが。

下山時には、続々と山頂へ向かう登山者。街中からそのまま登山できる「山」はそうあるものではありません。「藻岩山」は市民にとってそれだけお馴染みの「山」なのでしょう。

登山道の脇に見つけた「キノコ」類、「トリカブト」や「アキノキリンソウ」等と密かに秋の準備を始めた「藻岩山」です。紅葉や黄葉で色づいた「藻岩山」にもまた訪れてみようと思います。

「ボリボリ」に懐かしい思い出

農村地帯の小学校に勤めていた頃のことです。休み時間、体育館横で壁を目がけて何かを投げ合っている子供たち。「何を投げているの?」と、聞いてみたところ「変なキノコなんだよ。」

よく見るとボリボリではありませんか、それもかなり大量。その時は子供達にキノコの正体を明かさずそっと立ち去りました。内心、ボリボリの秘密の場所にしようと。翌年、子供達が投げ合う前、キノコに詳しい父を誘ってボリボリ狩りです。何と段ボール一箱分も。

翌年から1~2年同様でしたが、収量は減っていきました。その小学校から他校へ転勤となり、数年後懐かしさでドライブ方々寄ってみたところ「ボリボリ」は既に姿形なしでした。当時は少し残しながら採取していたつもりでも取り過ぎていたのかもしれません。根こそぎはいけません、反省しています。

先程の「藻岩山」、男性達の「ボリボリ狩り」では両手にいっぱい位でした。今はそれでも大量です。あの嬉しそうな光景が目に焼き付いています。三人の秘密の場所。

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