DSC_4899

日記

『「リーダーが優秀なら、組織も悪くない」平岡祥孝著 PHP研究所』刊行記念講演会より

投稿日:

『「リーダーが優秀なら、組織も悪くない」平岡祥孝著 PHP研究所』刊行記念講演会が二回に渡って行われます。コロナ禍以前には紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにて気軽に参加できる様々な講演会が行われていました。この一年あまり行われていませんでしたが、先日書店を訪れた際本書とその刊行記念講演会を知った次第です。勿論、予め申し込みは必要でした。

紙ものの本は売れなくなったと言われています。インターネットで書籍を購入したり読むことができる時代ですが、やはり自分自身で内容や読みやすさを確認し購入したい方です。書店の雰囲気や選ぶ楽しさがが好きです。

講演会当日は日曜日でもあり、紀伊國屋書店札幌本店売り場は一際混んでいました。マスク着用、手指のアルコール消毒を済ませ会場入りです。十分にソーシャルディスタンスが取れるように定員30人分の椅子が配置されていました。

「平岡祥孝」さんは、北海道新聞夕刊コラムに連載中の方です。新聞は朝刊のみの購読なので、存じ上げず申し訳ございません。

平岡祥孝(ひらおか・よしゆき):1956年大阪生まれ 北海道大学大学院農学研究科修士課程終了。九州大学博士(農学)。専門は農業経済学。静修短期大学(現札幌国際大学短期大学部)、北海道武蔵短期大学、札幌大谷大学短期大学部の勤務を経て、現在、札幌大谷大学社会学部教授。2001年、『英国ミルク・マーケティング・ボード研究』(大明堂)にて日本消費経済学会 学会賞受賞。

心打たれたリーダー 『リーダーが優秀なら、組織も悪くない』

*以下、本書の読後感ではなく講演の要旨を記します。現役から退いてしまった身ですが、聴きながら頭の中で反芻して要点を踏まえながらメモを取る必要性を感じています。

第一回 9月26日(日)14:00~15:30 紀伊國屋書店札幌本店

中間管理職にも読んでほしい独断と偏見で小気味良い文章で語るビジネス書です。学校の先生が民間の企業について書くことはないでしょうが、現在、各企業で行われているキャリア教育は失敗です。輸入教育を日本に入れても駄目で机上の空論に過ぎません。中間管理職の組織論の課題とは?

日本企業は日本人が中心で日本語。英語を使っていないし、使える場面等ありません。公用語が英語ではないからです。ビジネス(経営環境)はグローバル化しています。一般企業の実態は日本型経営の終身型コミットメントです。コロナ禍でテレワークは広がっていない。欧米はポストに人がつくが、日本は人に仕事がつく。役職も係長、課長、部長等と勝手につく雇用形態です。

ミドルの力とは

雇用形態を考えると日本のサラリーマンは最高の職業である、とよく学生に話します。給料が必ず入る終身雇用と年功序列。そこでミドルの力が大切になります。大学では学長ではなく学部長、学校では校長ではなく教頭や主任といった所謂、中間管理職です。組織に必要なのは、①インセイテブル②モチベーション 基本的には自分で引き出す。日本人は環境のせいにしたり責任転換するが、楽しくしたいという自分との戦い。③モラール(モラルではなく)

一定の結果を出すのがプロである。教員はサービス業?接客業?(公立は違うかもしれません)リーダーの条件としては、①洞察力 解説とは違う、多角的に深めた見方や考え方②決断力③実行力④情熱⑤人脈(ヒューマンネットワーク)⑥専門知識⑦気配り、目配り、心配り

ヨーロッパ型とは

ヨーロッパはジョブ型(ジョブワーカー)。ポストが決まっていてずっと同じ仕事をします。何年務めても昇級しないし昇給もない。数年勤めた後の転職は普通。時間外労働や残業がないので、退勤時刻に帰宅できる。一般的に共働きで一家族平均、日本の円に換算して800万~1000万円の収入。スーパーエリートはほんの僅かだが、その人たちは全く異なり夜通し?労働状態や形態、専門知識の量そのものが違う。

*横道にそれますが、ここで、日本で最近男性にも認められている育児休暇が何故普及していないのかがわかりました。職場環境や勤務状況がヨーロッパとは根本的に全く異なるのです。その解決無くしてヨーロッパ型の育児休暇を取り入れようとしても解決にはならないのでしょう。少子高齢化に拍車がかかっているのにただ保育所を増やすだけでは、と・・・。

日本で求められるリーダー(中間管理職)とは

前例踏襲主義ではなく変革型リーダー。信頼性の蓄積(仲間に対する誠実さと頑なさ)、リーダーシップとフォローシップ、言い訳や弁解をしない、有能さを発揮させる力。管理型トップは上手くいかない。

グループスインキング(集団浅慮)保身・忖度等で、ただ集まって相談をすれば良いという訳ではない。

未達の課題は、価値観・人生観の問題で哲学的意味を持つ。学習性無力感 燃え尽き症候群、やっても認めてもらえない等。

サーバントリーダー(責任を持つリーダー)として部下や後輩の背中を押す。

現場の責任を負う リーダーは商売と同じで、人が寄ってこないと駄目。

組織社会化 機会的創造主義、組織の機会の中心で変換を求める。

世代継承性 自分自身を見せていく、納得させる、リーダーの属人的裁量。

リーダーは燃やしてくれるのか、水を掛けられるのか。どんな環境においても部下を束ねる・鼓舞する。

ポストを与えられたら、大きい仕事をする、学び続ける。キャリアの階段を上っていく。中間管理職はマネージャーであり、プレイヤーである。

*後半、自身の記録が支離滅裂状態になってしまいました。これは自他共に認めるところです。

*講演会 第二回 10月24日(日)終了後、「追記」にて記載致します。

心打たれたリーダー 『人望は身につけることができる』

第二回 10月24日(日)14:00~15:30 紀伊國屋書店札幌本店

-日記
-

Copyright© コマクサ|札幌円山近郊山登りとお勧めスイーツと雑記 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.