そろそろ、「動物園方面」登山口からの「円山」には、春の山野草が見られるでしょうか。自分の目で確かめることにしました。休日でもあり、既に登山口付近には数台の自転車が横付けされ、これから頂上を目指そうとする登山者の姿が見られます。
雪解けが進み「エゾエンゴサク」などの花回廊に期待し登ってみたところ
「動物園方面」登山口から
冬場に登っていた「八十八カ所観音像」登山口からは北斜面が多く、春の花を期待することはできません。この時季に「動物園方面」登山口から上ると、南西斜面の登山道が花々で彩られ美しい花回廊になります。果たして、もう咲いているのでしょうか。不安と期待が入り交じります。雪道の想定はしていませんので、登山靴に装着していた雪道用チェーンアイゼンは取り外しています。
雪解けが終わったばかりの登山道には、若干のぬかるみがあることを覚悟しなければなりません。歩き始めると「オオウバユリ」の若い芽?葉?が、地面からのぞかせていました。「オオウバユリ」の生長は瞬く間で、草丈は数カ月で1メートル以上にもなります。
幾分半日陰を好み、7月末なると見事な花で樹林一体が幻想的な雰囲気に蔽われます。花を咲かせている期間は短くほんの一週間足らずしかありませんので、逃してしまう年があるほどです。その開花を待つ、夏場の「オオウバユリ」もまた楽しみの一つです。
予想外にも開花していた「エゾエンゴサク」と「エンレイソウ」に
予想外にも登山道には若干ぬかるみがあるものの歩みは軽快でした。予想外「その2」です。「エゾエンゴサク」がチラホラと咲いているです。更にやっと顔を出し始めたばかりの「エンレイソウ」にも遭え、嬉しくなってしまいました。花回廊とまでは行かないものの・・・。
「エゾエンゴサク」をよく見ると微妙な色の違いがあり、南斜面では今が盛りと満開の様相です。これまで、上りでは立ち止まらずひたすら歩み続けたのですが、今回は予想外の出来事に何度も立ち止まってしまいました。花たちも春を待ち望んでいたのでしょう。
大きく左斜面へ回り、北側に出ると残雪とぬかるみです。花はもちろん見られず、ここからはひたすら上を目指すだけとなりました。岩場の登山道にさしかかると、残雪があります。
そこをクリアすると平坦な山頂への登山道となります。日当たりが良いところなので、ここにも咲いていました「エゾエンゴサク」。そして、「ニリンソウ」?の蕾も見られたのです。
山頂は間近でしたが、混みように
後数十メートルで山頂ですが、そこでは大勢の登山者が登頂の余韻に浸っています。また平日にでも登山できることを考え、ここでストップです。たとえ山頂であっても、このご時世「密」になることは避けなければ。
下山は「八十八カ所観音像」登山口へ、と考えていました。登山道を見下ろすと、どうやら積雪状態なのです。「円山」の頂上付近から北斜面にかけて、まだ残雪状態です。止むなく断念し、下山も「動物園方面」登山口へ引き換えすことにしました。
下山途中、間近に「コゲラ」に遭えて
ぬかるみやほんの少しの残雪に気をつけながら下山していると、すぐ前の巨樹に「コゲラ」がいます。人に気づいていないのか、目の前を飛び交うのです。更に「コガラ」のような野鳥までも。またまた、佇んでしまいました。
期待していた「エゾエンゴサク」と「エンレイソウ」に遭えて
花回廊とは行かないまでも春の山野草「エゾエンゴサク」と「エンレイソウ」に遭えました。そして、「コゲラ」を目の前で見ることができた今回の「円山」登山です。数日後には花回廊になること間違いなしでしょう。
「靴洗い場」が自由に使えるようになり、靴底を汚している泥を落としました。この季節の登山にはゴム長靴が最高なのでは、と思いつつも。