一度再挑戦してみようと考えていた早朝「円山」登山。「山頂で日の出を見ることができたら」とは思いつつ、暗い登山道を上らなければなりませんしそれなりの装備が必要になります。そこまでは行かなくてもと思い、日の出時刻に行動開始してみました。この時期、早朝の気温は17~18度で暑すぎず寒すぎず爽やかさそのものでした。
爽やかな早朝に「円山」の頂上を目指して
「八十八カ所観音像」登山口から
左側に眩しい太陽の陽射しを感じながら山頂を目指しました。夏至が過ぎたばかりの太陽には力強さに溢れています。上りでは殆ど他の登山者に遇うことがなくひたすら歩き続けました。岩場に差し掛かりゴツゴツと急に歩きづらくなります。遙か遠い昔、火山ではなく褶曲作用でできたという「円山」をはじめとした札幌界隈の山々。
足下の岩場に目をやると、成るほど同じ方向を向いている大きな岩のシワ・褶曲が見られます。最後の急登はあちらこちらに巨木の根が露出しています。ここも滑りそうで歩きづらい。急登を登りきると、一面青空がのぞき頂上です。
誰もいない早朝の頂上は、良いような悪いような
山頂は雲が一つもなく遙か彼方まで青空が続いています。そういえば、先日、毎日早朝登山をしているという中高年男女5・6人のグループがありました。今日はお休みのようです。
下山は「動物園方面」登山口へ
下山し始めると、やっとお一人登ってきます。リズム良く下っていると、高齢男性が登ってきました。道を譲っていると、知った方と間違われたのか声を掛けて下さいました。人違いだったことには直ぐに気づかれたようですが、そのまま立ち止まり世間話となりました。
現役時代にはゴルフをしていましたが、現在はそれもままならず「円山」登山を日課になさっているそうです。年に300日は登っているとか。先日、内閣府の調査がありそれによると60歳以上の日本人の30%は友人がいなくて引きこもり。北欧では僅か10%なので、それが国の目標。
さらに、コロナ禍では滅入ってしまいがちです。アウトドアに務めなければと、語っていました。高齢者は特に引きこもりを避けようとアウトドア奨励です。頭脳明晰、心身ともに健康そのもので肖りたいです。「また、話を聞いて下さい。」とおっしゃっていて、控えめで教養がありそうな方でした。
目標としていた「円山」早朝登山。「山頂で日の出を」は未だしも、まずはクリアできました。更に、心身ともに洗われました。