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日記

「北海道立近代美術館」コレクション特別企画が開催されています

投稿日:2020年7月24日 更新日:

世間では「新型コロナウィルス感染症」拡大で打撃を受けた経済を活性化させるために、「どうみん割」や「Go Toトラベル」などで旅行を促すキャンペーンが展開されています。色々な考え方がありますので、感染予防に努めながら大いに利用してみたい方は構わないのではないかと思います。

コロナは高齢者が重症化しやすいと言われています。私は収束していない中で旅行へ行こうという気分には未だなれないのが現実です。せめて自分の足で行動できる範囲でと考えると、狭められてしまうのは確かです。「新型コロナウィルス感染症」の現状をみると、美術館や文学館へはまたいつ制限されるようになるのかはわかりません。そう言う訳で、現在開催されている「北海道立近代美術館」コレクション特別企画を訪れてみました。

近美コレクション特別企画 9月6日まで(7月21日は、何故か無料でした。)

玄関にて、手の消毒、検温、連絡先記入をして入館しました。

~ ひと・ヒト・人 あつまる人々、つらなる面々 ~

人の存在を他者との関わりを通して生きる、その生き様を多方面から描き出しています。沢山の作品の中から、気に入った作品を記してみました。

片岡 球子『函館街頭風景』

赤れんが庁舎の絵画。函館で繁栄した金森洋物店の創業者とその現代(制作当時)の子孫の面々。作者は札幌出身。日本美術院で独特の画風を展開した現代日本画の巨匠。文化勲章受章。4人の人物が思いの外写実的に描かれていました。初期の作品なのでしょうか。

岩橋 英遠『阿寒湖畔の松浦武四郎』

北海道100年記念事業の一環として制作された1点、「北海道」の名付け親とされる松浦武四郎の蝦夷地探検を描いた作品。作者は江部乙(現・滝川)出身。日本美術院の重鎮として活躍した現代日本画の巨匠。文化勲章受章。

木村 多伎子『ベナレスの地』

屏風仕立てにした木版画の大作で、100人を超える人が描かれています。作者は道展、図画会、北海道版画協会で活躍する版画家。これが木版画による作品かと思うと圧倒されてしまいました。

~ 山川草木 美は自然に宿る ~

横山 大観『秋思』

山口 蓬春『暖冬』

山村 耕花『秋色』

日本画というと繊細な画風が多い中、油絵のような構図です。太い木の株と紅葉した葉、向こうを向いている一羽の小鳥。この小鳥が絶妙なポイントになっているように思われました。

有島 武郎『やちだもの木立』

羽生 輝『北の岬(知床)』

木田 金次郎『夏日風景』

小山 昇『摩周湖』

三岸節子『摩周湖』

摩周湖が二作続きましたが、微妙に違う色彩は絵を描いたそれぞれの日の摩周湖の湖面の違いによるものなのでしょうか。何度か摩周湖を訪れましたが、暫く佇んでいるだけで湖面の色は変化していきましたから。

砂澤ビッキ『風』

写真からは木の切り株とその大きさ、迫力、木彫の手応えが伝わってこないのが残念です。一本の木の塊からこのような作品ができたとは、驚きです。

片岡 球子『山(富士山)』

数ある中で有名な作品の一つで、色彩の鮮やかさと大胆さが伝わってきます。

*作品の写真撮影については、了承を得ております。

予告:「没後50年 神田 日勝 大地への筆触 ここで描く、ここで生きる」 9/19→11/8

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