午前中に所用で出かけた帰り道、左手にはそびえ立つ「円山」。その山肌は春紅葉から新緑へと移ろいを見せています。登山の予定は全くありませんでしたが、午後から急遽「円山」に登ることにしました。登山口までは「円山公園」を通ります。平日にもかかわらず、ちょうど満開の桜をめげる人の多さに驚きました。3年ぶりに、お花見が解禁になったせいでしょうか。
「花より団子」ならぬ、満開の桜より「円山」登山
「円山公園」へは、散歩がてら訪れることはできます。最近では、人混みを避け桜の蕾から三〜五分咲きの時期に数度訪れていますので、足早に登山口へ向かいました。今日の目的は「円山」登山です。
「八十八ケ所観音像」登山口から
このシーズンにこちら側の登山口から登ると、花の期待はできませんが今年は例年より「エゾエンゴサク」が多くみられます。登山道の両側には、花のシーズンが長い「エゾエンゴサク」が咲いています。遠目には花の色の違いはわかりませんが、近づいてみると薄い水色、濃い水色、薄紫色と色彩豊かな「エゾエンゴサク」です。
ひたすら急騰を登りると、平坦な登山道になり樹木の間から街を見渡すことができます。ついこの間まで枯れ木のようだった樹木が新緑に溢れています。若い春紅葉の枝が生き生きと春の日差しに包まれていました。
「エンレイソウ」は花の時期が短く
うっすらと春紅葉の面影をのぞかせている樹木もあります。一際大きな葉を広げている「オオウバユリ」、そしてその傍に「エンレイソウ」です。「エンレイソウ」は葉のみになってしまったのが多く、花のシーズンはあっという間です。階段状の脇に可愛らしい花を見つけました。
しおれたシダからの未生「ゼンマイ」が顔を出し始めています。
春の草花に気をとられながら登山道をひたすら歩いていると、間もなく山頂でした。
下山は「動物園側」登山口へ
下山はもう一つの登山道「動物園側」です。楽しみにしていた「エゾエンゴサク」回廊が続きます。下山道とした花が咲き誇る登山道で、のんびりと花々をめげながら下山できます。
滅多に見られない水色を帯びた白い「エゾエンゴサク」を見つけました。
〜 滅多に見られない白い「エゾエンゴサク」〜
〜 「エンレイソウ」 〜
花のシーズンが短い「エンレイソウ」がまだ咲いています。更に珍しい「ニリンソウ」です。
〜 「ニリンソウ」 〜
この辺りでいつも野鳥に出会えるので、楽しみな登山道です。
〜 「シジュウガラ」 〜
「シジュウガラ」が逃げようとせずに、辺りを飛び交っています。人馴れしているのか、人に気付かずにいるのかカメラに収まってくれました。
〜 花のシーズンを終えようとしている「キバナノアマナ」 〜
少し前には、一面に咲いていた「キバナノアマナ」ですが花の盛りを終えようとしているのでしょうか。
元気の源は低山登山です
短時間で山頂へ到達でき、変化に満ちた登山道の「円山」は手頃な山として大好きな山の一つです。気持ちが落ち込んでいる時に元気づけられます。