日記

札幌「円山動物園」へ数々のピンチを乗り越え、はるばるミャンマーから4頭の像がやってきた

2019.4.22   

像のいない円山動物園になり久しいが、遂に昨年の11月ミャンマーから4頭の像がやってきた。3月から私たちに愛くるしい姿を見せているが、ここに至るまでには数々のピンチがありそれを乗り越えてきた。園長さんがその裏話を語ってくれた。

4月19日「しいくのひ」にちなみ、円山動物園で22日「加藤修園長さんのトークショー」が行われた。
動物園情報センターで開催時刻を待つ間、正面のスライドスクリーンを眺めながら過ごしていたところ、新しい知識ばかりを得ることができた。

魚類ではないワニは、血液中にたくさんの酸素を含んでいるので水中に長時間潜っていられるし、1年間何も食べていくても体は保たれている。
それは餌を食べる以外に活動することがなく代謝が低いからであり、非常に省エネな動物なのだ。

北海道と青森県は津軽海峡を境にブラキストン線が引かれ異なった生物が生息している。
北海道の動物は、寒いところでは大きく重くなるというベルクマンの法則により、本州に生息する動物より大型化している。

例えば、ヒグマ、エゾシカ、エゾリス、オオワシ、シマフクロウ等があげられる。
シマフクロウは羽を広げると2メートルになる鳥で、北海道のシマ(島)に住むフクロウという意味で銘々されたとか。

現在の生息数は160羽くらいで天然記念物および絶滅危惧種である。

現在円山動物園にいるキリンのテンスケは4メートルの高さであるが、これから5メートルくらいまで高くなるであろう。

キリンのかかとはずっと上の方にあり、普段はつま先立ちをしている。キリンの身長は人間の足から頭とは異なる。

だから、いつもつま先で走っていることになる。

さあ、いよいよ園長さんのお話である。
その時々の場面をスライドでユーモアを交えお話して下さった。数々のピンチを乗り越えはるばるミャンマーから4頭の像は日本へやってきたのだ

昨年の11月26日、像使いと医師マフーを交えタイ経由でミャンマーへと向かった。
そのマフーのビザが未だ発給されていない、帰りはチャーター便なので帰りのチケットを持っていないし宿泊ホテルも分からないので入国できないかもしれないなど、経由地のタイの空港でピンチ。

入国審査に1時間のやり取りがありやっと出発。

11月27~28日、在ミャンマー日本大使と面会。マフーのビザは解決できた。

用務地から160キロメートル離れたホテルへ移動。これは、札幌で仕事をしていてホテルは浦河のような距離。
そのホテルは、高速道路のパーキングエリアにあり、車の音でうるさくなぜかミャンマーのお経が低く流れていて、一晩中眠れなかった。
夜中、2時30分発の輸送飛行機が遅れのため6時30分になりそうだとわかった。それは緊急滑走路工事とヨーロッパから飛んで来るロシア機のためなのだ。まずは現地メディアの取材対応となった。

ここで、またピンチ。気温33度。請け負っている業者は予定通り出発したいとの事。ミャンマーの言葉でもめにもめていて夕方に決定。
ここの出発は予定通りであるが、飛行機は3時間半遅れることになる。

15時(日本時間17時30分)像は自分で歩いておりに入る。おりの入り方を練習していたそうだが、実物との格差が甚だしい。
練習用はほとんど丸太の組み合わせであり、よく入れたものだ。
そのおりをクレーンで吊ってトレーラーに載せる。

17時(日本時間19時30分)ヤンゴン空港へ。
6時間後の23時(日本時間25時30分)着。外気温は20度でミャンマーの人は毛糸の帽子をかぶりダウンコートを着ていた。出国審査を経て、これから起きるピンチに気づかずバスで滑走路の奥へ着いた。
運命はいかに。

飛行機は1960年代のロシア製(旧ソ連軍用機 イリューシン)の貨物機。

24時(日本時間 2時30分)積み込み開始。ここで我々は夕食をとっていないことに気づく。
3時(日本時間 5時30分)積み込み終了。

像はずっと低周波で話をしている。だから、親子像のおりは近づけた。

その後、出発までの3時間半何をしていたか。滑走路をただ歩いていた。先ほど渡したパスポートはどうなっているのか心配であったが、チケットを発券していたそうで無事に戻った。

6時14分(日本時間 8時44分)ヤンゴン出発。元軍用機のため、耳栓をしていないといられない。
幸い、機内食はタイ航空より美味しかった。像の餌はさとうきびやバナナの木(水分が多い)。

6時間半後 15時14分 (ヤンゴン 12時44分)新千歳空港着。
像を飛行機から降ろす。気温1度、寒い。20度から0~1度へ 寒暖差は20度あり、寒さが心配だった。
17時 入管手続 20度に保ってもらった。

19時30分(ヤンゴン 17時)新千歳空港出発、円山動物園へ
21時 円山動物園着 像舎へ、親子のシュティンとニャイン2頭はスムーズ、パールは嫌がった、オスのシーシュはスムーズ
すべて、像舎へ  移動距離5500キロメートルの旅だった。

様々なピンチを乗り越えて、今、4頭のアジア像を目にすることができる。

像舎の施設は広さ5000平方メートル。屋内1メートル屋外50センチメートルの砂を敷き詰め、足の負担を除き丈夫にしてくれるように工夫されている。像はコンクリートの床では横になって寝ないが砂では寝る。リラックスできるからではないか。

その寝た跡がくっきり残り、スライドに可愛らしく写しだされていた。

砂は石狩浜産で、0.3~0.5ミリメートルの粒で微生物が活性化しやすい。
水場の水は循環式であるが二週間に一度全体を清掃し、半年から一年で全てを取り替える。。

像などの野生動物の売買はできないので、円山動物園では研究と将来的な繁殖を目指している。
像はもともと群れで暮らす習性があり、今回、円山動物園へはミャンマーから4頭導入された。像たちが野生に近い状態で過ごし、本来の姿で観察できるようなしくみの施設を考えた。

これからの像の飼育は、世界30か所の動物園をまわっているアランさんの指導のもと進められていく。
像の健康管理のため耳の採血などを行っているが飼育係の成長がみられ、上手になっていく飼育係にも目を向けてほしい。

                                「4月22日 円山動物園 加藤修園長トークショー」より

私の子どもたちが幼かった頃の円山動物園は、おりが整然と並んでいて珍しい動物ばかりをながめる、それはそれで楽しめた。

教師として何度も引率してきた円山動物園は、動物に会うというより子どもたちばかりに目がいき、学校行事としてこなすというイメージしかなかった。
だから、正直これまで動物園のイメージはそれほど魅力的ではなかったが、旭川の旭山動物園の体験で強烈なインパクトを感じた。。

あの旭山動物園の動物本来の生態を見せる工夫された展示施設の登場から、日本中の動物園が変わっていったように思う。

さて、このトークショーから、私がこれまで抱いていた動物園のイメージもさらに大きく変わった。
動物の生態、あるべき姿、環境問題などを考え動物園を訪れてみることもできると思った。

ここ数年で円山動物園のいろいろな動物舎が新しくなっている。

これからも度々円山動物園を訪れ、像のみならず他の動物たちとも向かいあってみたい。
「ペンギン」と「フクロウ」が寂しそう、そう感じるのは私だけだろうか。

これから、桜前線と共に北海道にも遅い春が訪れゴールデンウィーク真っ最中となる。是非、円山公園そして円山動物園に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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