予想される最高気温が30度を超しそうな夏空の朝です。週末になると登山者に大人気の「三角山」です。昨日の早朝ジョギングと「円山」登山で少々疲れが残っていますが、平日の今日はのんびり登山に徹しようという思いで「三角山」へ出かけてみました。
十分な日差しが降り注ぐ初夏の「三角山」へ、「サイハイラン」を求めて
残念ながら早春の花を期待することはできません。ただ登るだけではマンネリ化しつつある「三角山」登山です。今回は「円山」で一株だけ見つけた「サイハイラン」を「三角山」に探してみることにしました。
「山の手」登山口から登って
夏空とはいえ、森に分け入ると心地良い涼風がしみ入ります。「一の坂」から登ると春の花でいっぱいだった登山道は夏草の緑に覆われ、時折、「クルマバソウ」だけがその名残を見せています。
「こぶし平」を過ぎ「哲学のみち」へ
何げなく登山道脇に目を向けたところ、見つけましたピンク色がかった薄紫色の「サイハイラン」を。二株咲いていたのです、「三角山」にも咲いていた「サイハイラン」。昨年もこの時季に何度も通っていた登山道ですが気づかずにいました。
【サイハイラン】
「哲学のみち」を進み、「大倉山」との分岐点で
ここにもたった一株ですが咲いていました。下山時、「サイハイラン」をカメラに収めていた女性が「三角山」に非常に詳しく植物や他の登山道について教えて下さいました。
「サイハイラン」は群生していないので、関心がないと忘れられそうな花です。早春に咲く花がそろそろ終わりを告げ寂しげな登山道に咲いていた「サイハイラン」。初夏を告げる花として、一際その存在感を示しています。
上記の花は調べてみたのですが、名称は不明です。
下山は「宮の森」登山口へ
【マムシグサ】(コウライテンナンショウ)
この登山道はそれぞれの山野草が豊かに生長しているように思われます。日当たりが良いからでしょうか。「マムシグサ」(コウライテンナンショウ)は元気一杯に大きく葉を茂らせていました。花らしき部分が枯れ葉だけになってしまうと殆ど周りの植物と見分けがつかなくなるでしょう。
早春の花に遭える楽しみを残して
「三角山」には、やっと見つけた「サイハイラン」のようにまだ知らずにいる花があるのでしょう。早春の「二人静の散歩道」に咲くと言われている「シラネアオイ」も同様で、この春には逸してしまいました。早春から初夏へと季節を追って咲いていく「三角山」の花、来年は心して訪れてみたいものです。