市電通りの古い商店街を歩いていると老舗洋菓子店を発見した。一見目立たないような店の佇まいだが、外から眺めた美味しそうなケーキにつられ入店してしまった。主にパイ系が中心で季節を問わない製品、季節限定品、その日だけの限定品と種類は多くはないが個性的な菓子が並ぶ。
渋くて薄いダンボールの包装箱がまたアメリカ的でかえってお洒落。スーパー等でレジ袋が有料化されているが、環境に優しい袋ということで今時無料だった。
本日の季節限定品パイ ネクタリンとレッドカラントのクランブルパイ 500円
これがパイ?と思うわれるほど殆どケーキに近い。パイ生地に大きめにカットされた果物がびっしり並んでいて、食欲をそそる。それも高級果実を贅沢に使い某フルーツケーキ専門店より美味しく、パイ生地は高級な窯焼きピザ屋さんのものと変わらない感じがする。
敢えて難点を言うと、食べる時に少々ぼろぼろ感があることくらいで味はパーフェクト。パイというと中に果物の甘煮、その表面にもパイ生地になっているのが定番だが、ここのパイ表面にはナッツがちりばめられている。だから、果物がよりいっそう瑞々しい。
バナナのモカレイアーケーキ 450円
季節を問わないバナナのモカレイアーケーキを目の前にすると、ウインドーで眺めていた時とは違い一個そのものが大きい。二人で分けて食べても良いくらいの大きさなのだ。上にちらばされているナッツに歯ごたえがあり美味しい。甘過ぎず程よいお味でブラックコーヒーとの相性抜群。
メレンゲのお菓子 380円
さくさくシュワーなメレンゲのお菓子。
数日後、再度訪れて
レシートには店名や住所など何も記載されていない。箱といいレシートといい素朴なアメリカ菓子店。全て無駄を省いているように思われた。店前に飾られた二羽のニワトリのぬいぐるみが可愛らしくて後日訪れてみた。お店の様子などのお話を伺い名刺を頂いた。常時、当日に販売できる量で8種類くらいのケーキやパイを作っているようだ。
ベイクドチーズケーキは毎日あるが、他は仕入れた新鮮な果物を使用するのがその理由で日替わりに制作されているらしい。数種類のパンやメレンゲのお菓子等も若干販売されている。午前11時開店し、私が訪れた12時頃にはお目当ての常連客が買い求めるのか、既に商品の半量程が売れていた。
尚、店内の写真撮影につきましては了承を得ております。
追記 2020.10.24 あまりにも美味しいのでまた買ってしまいました
檸檬風味アップルパイとプルーンのパイ
今日のパンはベーグル
お勧め菓子店です。
「Dread Naught BAKE SHOP」:札幌市中央区南9条西17丁目1-25 リーブ旭山1階 営業時間11:00~19:00、休業日 月曜日