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日記

都会に残されている貴重な原生林「北大植物園」は、晩秋を漂わせてながら開拓当時を蘇らせてくれます

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長期間に渡って閉園が続いていた「北大植物園」。春先、歩道からフェンス越しに「ミズバショウ」や「オオウバユリ」を眺めては、葉や蕾、花へそして今の枯れかかった姿を、密かに観察していました。

かつて一度訪れていたのですが、広大な敷地の中を要領良く周り切れずにいました。季節を変えながら訪れる予定でいたのですが、コロナ禍で長引いた休園中です。「北大植物園」の東側真正面に「道民カレッジ」の受講会場「かでる2・7」があります。その際、「北大植物園」が開園になっていることを知りました。

晩秋の「北大植物園」を巡ってみたところ、多々新しい発見がありました

珍しい花々が植え付けられている正面玄関前花壇。チケットを購入しパンフレットに沿って廻ってみました。早速、「重要文化財 北海道大学農学部植物園・博物館 明治44年」の半八角形の出入口を設けた建物があり、そこから左回りに巡ります。

 

【オレンジ色の実を付けています ズミ】

高山植物園 大雪山山系トムラウシ山8合目を模した植物園です。5月中旬から次々に花を咲かせる高山植物ですが、残念ながら紅葉していて花の面影はありません。実際に7月下旬に登った時の8合目は「日本庭園」と言われるほど見事なお花畑でした。トムラウシ山の登山等はもうできないだろうと思いますので、来春の開花を楽しみに高山植物園を訪れてみたいものです。

カナディアンロックガーデン 北米大陸の野生植物が見られます。

自然林

【バラ園の横 アジサイ 奥深い青みがかった微妙な薄紫の色合いが美しい。】

【薄紫色の小さな花と真っ白な可愛らしい実 セッコウボク、スノーベリー】

草本分科園 北海道で身近に見られる多年生草本を展示しています。

【風に揺れるススキとテンニンソウ】

【「植物園」の至るところに咲いているグンナイフウロ。クロッカスに似ています。】

北方民族植物標本園 東アジアの北方民族、アイヌ、ウィルタ、ニブフの3民族利用した植物を衣、食、住、薬、祭礼、祈祷、狩猟等の利用内容で植えられています。

【オオカメノキ・ムシカリ】

【シオン 背高な野菊のようです。】

切り株にとんでもない大きさのキノコ(直径30㎝はあるのでは、と思われます)を発見!

湿生園 石造りの眼鏡橋を渡りました。沼地と周りの植物が美しい。

ライラック並木 アジアやヨーロッパ原種や品種が植えられ、5月下旬から6月上旬が見頃です。

灌木園 秋の風情を漂わせています。

「北大植物園」を巡り終えて

一時間ほど、巡ってみました。平坦ではなく湿地帯(沼地)と適度な高低差のある広大な敷地で、まるで山野そのものです。豊平川の扇状地に開かれてきた札幌は、かつて一帯がこのような土地だったことが窺えます。計画的に開拓が進み現在の大都市札幌が築かれてきました。その当時を思い起こさせる「北大植物園」。同様に「知事公館」や「北大構内」、天然原始林として残されている「円山」と「藻岩山」も開拓当時を蘇らせてくれます。

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