9月は残暑が続いていた後、この一週間あまりは秋の長雨とでも言うのか青空から見放されていたようだ。天気予報(気象情報)も曖昧で、早朝ジョギングをしようと服装を整えていたら雨は降り止まず。そんな朝が数日続き、めっきり夜が明けるのも遅くなった。あの夏の暑さがしみじみと懐かしく思われ、季節は秋を迎えている。
午後から雨がやんだのを見計らい「北海道立三岸好太郎美術館」で芸術の秋を満喫しようと出かけてみた。この時期は彼の残した札幌が描かれた作品が展示されているはず。
ロマンティストの札幌ー好太郎の原点 2020.9.11(金)-11.29(金)
昭和初期の札幌は現在より更に木々や草花の緑に囲まれ豊かな自然に溢れていたのだろう。絵画に表されたその様子を見たいと思った。数度、この美術館を訪れているので主に初めて観る作品をこのページに載せてみた。
机上の静物
静物(水瓜とぶどう)
我孫子風景
花
北大のポプラ並木
今も昔も変わらない北大のポプラ並木。
花ト蝶
水盤のある風景
これは大通公園の噴水なのだろうか。
大通公園
現在も緑あふれる大通公園だが、当時は緑そのもののようだ。この辺りまでの作品は写実的。その後一転して前衛的表現に傾き、抽象的、超現実主義な数々の試みを短期間で展開していく。1932(昭和7)年末、東京で開催された「巴里・東京新興美術展」で見たピカソやミロ、エルンスト等のヨーロッパの前衛画家に刺激を受けた。ひっかき線や幾何学的抽象、コラージュ(ぬり絵)の手法等。
それらの作品について私のホームページでは、前回シリーズ「2020.7.17(木)-8.30(日)節子がつづる好太郎」にて紹介済みなので、改めて写真撮影はせず。尚後期の作品、蝶、貝殻、オーケストラ等は常設展示されている。
三岸節子さんの作品 花Ⅰ、花Ⅲ
「アートギャラリー北海道 mima-no-me みまのめ」
2018年から、北海道ゆかりの優れた若い作家を紹介するシリーズ企画で、今回は、写真、クレヨン画、版画、金工で活躍する4名の作家が紹介されていた。現代アートとでも言うのか不思議な表現方法で個性溢れる作品が展示されていたが、目で観賞させて頂くのみとした。
*尚、「北海道立三岸好太郎美術館」での写真撮影や本ホームページへの掲載については、了承を得ております。