以前、「札幌医科大学」で数度「市民公開講座」を受講しました。コロナ禍で数年開催されませんでしたので、その内容については全く定かではありません。最近の「北海道新聞」で「市民公開講座」を知り再び学ぶ機会を得ました。
*「北海道新聞」の記事より:高血圧は世界的に最も多い病気であり、日本においても約4300万人の患者がいると言われており、医学的、医療経済学的だけでなく、社会的にも大きな問題となっています。高血圧は、脳卒中・心筋梗塞・腎不全・認知症などを引き起こし、いずれも生命を脅かし、健康寿命に影響する病気です。以下、省略して・・・。
世界高血圧の日「市民公開講座」 血圧をしっかり下げて健康寿命を延ばしましょう。
○ 日時:2024・6・16(日)13:00〜15:30
○ ところ:札幌医科大学 臨床教育研究棟1階 講堂 (札幌市中央区南1条西16丁目)
○ タイムスケジュール 12:30〜 開場、13:00〜13:45 高血圧健康相談会、14:00〜15:20、特別講演1・2、15:20〜15:30 血圧計プレゼント抽選会
『 特 別 講 演 』
講演1 知らんぷり高血圧に喝!
● 演者:長谷部 直幸先生 旭川医科大学 名誉教授、江別市立病院 事業管理者
● 座長:古橋 眞人先生 札幌医科大学 循環器・代謝内分泌内科学講座 教授
*レジメがないので聴きながら記録化していきました。聴き逃しや聴き間違いがあることをご了承下さい。
現在は、病院事業管理者(C E O 最高経営者)で、自称「Cちょっとだけ Eえらい Oおじさん」です。5月17日は、背番号17から「大谷翔平の日」ですが、「世界高血圧リーグ」が制定した「世界高血圧の日」でもあります。認知度は極めて低いのですが、「大谷翔平の日」は「高血圧の日」(減塩の日)と憶えて下さい。高血圧の管理は何故か充分とは言えません。患者さんにしてみると管理している人は4分の1しかいませんし、医者にしてみると高血圧は治療しやすいのです。「まあ、いいんでない」「そだね」の関係で、知らんぷり高血圧となっています。患者さんは聞きたくない、お医者さんは言いたくなく知らんぷり高血圧の放置となってしまう。みんなで「そだね」です。
けれども、血圧が高いと動脈硬化・心筋梗塞・腎不全などの臓器障害を引き起こすリスクがあります。血圧が高めでもしっかり管理していると怖くはないのです。一病息災、しっかりコントロールさえしていれば大丈夫です。
1回・2回と数えた訳ではありませんが心臓は、1日に10万回動いています。頭のテッペンから足の先まで血液を送っています。縮んで、膨らんでを繰り返していて、これが血圧です。血圧は不動で当たり前です。血圧が上がると死亡リスクが上がります。120〜80 正常、140〜90 高血圧なので、75歳以上になると135〜85を目指しましょう。160〜100は、直ちに医療機関に行った方が良いです。140〜90 は、生活習慣を見直しましょう。
高血圧の原因は、食塩の摂りすぎと運動不足です。高血圧川柳・標語に「推しよりも、あなたのお塩を 気にしてる」があります、一日6gを目指しましょう。減塩、D A S H食・減量・運動・節酒です。日本人の死亡原因一位はタバコです。「止めてなお 妻は私を 煙たがる。」
二位が高血圧です。アジア人、特に日本人は塩をとり過ぎていてミネラルと食物繊維の摂取が少ないのです。ミネラルの中でカリウムとマグネシウムは血圧を下げる方向へ導いてくれます。
そばのひまごと
まごはやさしい
こかいなっとく
( 側のひ孫と孫は優しい子が良い、納得 )
血圧は同じ条件で比べましょう。家で測るときはリラックスしてからが良いです。朝と寝る前などに測りましょう。130〜80は目指すべきところです。病院に行く5〜7日前分を測って記録しておき、それを医者に提出すると、「まあ、いいんでないかい。」と、なる訳です。
講演2 命のS D G sは減塩と血圧コントロールから
● 演者:日下 美穂先生 日本高血圧学会 減塩栄養委員会委員、日下医院 院長
● 座長:島本 和明先生 日本高血圧協会 前理事長、札幌医科大学名誉教授、日本医療大学教授
日下先生は広島県呉市からおいでになりました。減塩のためなら、小さなチャンスも全て使います。昨年5月の「G7広島サミット」で首脳や配偶者にランチで最高のおもてなしをなさいました。広島からの「平和へ、食からのアプローチ」として「減塩旨み食」でした。塩と疾患も国防の一つです。イギリスでは、数年間で1日の摂取量が9・5gから8・6gに減量できたので医療費が少なくなりました。画期的な試みでした。そのために、子供たちに対して小さい頃からの食育が大切です。
喫煙・高血圧・運動不足・高血糖は、健康寿命を損ないます。社会全体で禁煙・減塩しやすくしていくことが大切です。日本の平均寿命は、男性80・9歳、女性87・3歳です。食塩感受性の人が日本人に多いです。一日6gを目標にしましょう。
講演後、家庭血圧計のプレゼント抽選会
10名の方が、当選されました。
受講者へ、お土産として減塩食品の無料配布されました
〜 塩分40%カット 塩分ひかえめコンソメ 〜
〜 丸鶏がらスープ 〜
〜 減塩しょうゆ 〜
「市民公開講座」から
減塩については常日頃心がけていますが、改めて再認識することができました。頂いた、減塩調味料を活用していきます。