この時季になると「円山」登山道に咲く花々は限られてきました。目を凝らして探しながら歩いていると「クルマバソウ」を辛うじて見つけることができます。いっときの「円山」登山道脇は登っても登っても一面が「クルマバソウ」でしたので、季節の変わり目を感じさせます。
登山道に咲く花は限られて来ましたが、一種類でも遭えることを期待して
平坦な登山道の笹が茂った辺りで、前回見つけた「クルマバツクバネソウ」は黒く小さな実を付けています。より一層笹が深く茂り、見落としそうでしたが、確認できました。
〜 「 クルマバツクバネソウ 」 〜
間も無く山頂という辺りで見つけた数株の「オドリコソウ」は白い花を付けたままです。登山道脇に咲く花は見られなくなりましたので、貴重な「オドリコソウ」です。
〜 「 オドリコソウ 」〜
山頂
樹木の向こうに青空が見える「円山」山頂に到達しました。樹木が生い茂った山頂の岩場で野鳥の囀りを耳にしながら、一休みです。山頂には「トンボ」と「クロアゲハ」が生息していて、スッと目の目の前を飛んでいきました。スマホを用意して次のチャンスを待っていましたが、残念ながらそれっ切りで今回も写真に撮ることはできず仕舞いです。
下山しながら
登りでは全く気づかずにいた「コウライテンナンショウ」(マムシグサ)を樹木の根元に見つけました。いつ見ても不思議に思える植物です。
くっきりとした縞模様が美しいです。
〜 「 コウライテンナンショウ 」(マムシグサ)〜
〜 一株だけ見つけた「 ヒトリシズカ 」〜
いつもならこの太い古樹に「エゾリス」がいるので期待して近寄って眺めていました。その時、木の枝が動いたのかと思ったらなんとニョロニョロとヘビが・・・。ヘビはあまり得意な方ではありませんが、一応カメラに納めました。何ヘビでしょうか?
写真で見ても気持ちが・・・です。ヘビさん、ごめんなさい。
そのまま下山していくと、この古樹の根元にも若々しい黄緑色の「コウライテンナンショウ」(マムシグサ)三株です。
〜 三株の「 コウライテンナンショウ 」 〜
下山を続けると、殆ど見られなくなった「エンレイソウ」をやっと見つけました。笹藪にまみれて青い実を付けていました。
〜 季節柄、殆ど目にしなくなった「 エンレイソウ 」 〜
専門家ではありませんが、数年間、季節ごとに「円山」に登って・・・
春から初夏へと季節は進んでいます。春と共に一斉に「クルマバソウ」が咲き乱れ、それはそれは感動的でした。その後、初夏への橋渡しの現在は、「エンレイソウ」や「オドリコソウ」・「ヒトリシズカ」などが密かに咲いています。登りではどうしても足元を見つめてしまいますので周りに目を向ける余裕はありませんが、下山時は視野が広がり知っている山野草に出会うと前回と比較してしまう楽しみがあります。
野生動物では、年中、「エゾリス」や「エゾシカ」に遭えますが移動していると思われますので、『たまたま運が良い場合!』には「円山」登山道で遭遇できます。最近、樹木の根元で餌をあさっている「クマゲラ」が1〜2mくらいの近距離にいたこともありました。けれども、熊さんにだけは遭いたくはありませんので情報を得て行動します。