早朝、何故か「藻岩山」に登ってみようと思い立ち、一時間近く歩いて「慈啓会病院」登山口へ向かいました。足元はスニーカーで背中のリュックには登山靴を背負っています。そのまま登山靴で歩いて行こうか、と思いながらも背負ってしまいました。登山口で履き替え、スニーカーを背負っての登山です。上りは脇目も振らずただひたすら足元を見つめ、足場を確認しながらマイペースで一歩一歩進むのみです。
目前に山頂が見え隠れし始めると、安堵感が漂い更に気合を入れ直します。さあ、もうひと頑張りです。コロナ禍で旅行を控えていましたので、登山口まで徒歩で行ける「藻岩山」・「三角山」・「円山」は私にとってはNo.3のストレスを発散させてくれる山です。その中でも「藻岩山」は変化に富んでいるので別格です。
早朝、家を出た時にはどんよりとした曇り空でしたが「藻岩山」に近づくにつれ雲は去りスッキリとした五月晴れに変わりました。青空さん、ありがとう。
*このページには山頂から山野草の写真を撮りながら下山し、記してみました。
「藻岩山」山頂からの下山時、山野草を見つけては感動して
「藻岩山」山頂直下の岩場付近に咲く可憐な「スミレ」
岩の隅に咲いている「スミレ」です。たった一株ではなくあちらこちらの岩場に咲いているので、不思議です。
花は「アジサイ」そっくりですが低木の「ノリウツギ」
白色の花なので目立ちませんが、花は勿論葉も「アジサイ」とよく似ています。枝振りは「アジサイ」とは異なり天真爛漫?です。
草丈が低く花芽をつけている「ヒトリシズカ」
「藻岩山」山頂間近なので、裾野より比較的気温が低いのか花芽状態の「ヒトリシズカ」です。
花芽をつけている「ナニワズ」
「ナニワズ」は、ここでしか見られませんでした。もう間も無く黄色い花を咲かせることでしょう。
花を付けた「ヒトリシズカ」
平坦な登山道が続き、かなり下山してきましたので山頂付近より気温は若干高めなのでしょう。標高531mの「藻岩山」ですが、一種の植物でも生長に違いがみられます。
「ノリウツギ」
山野草の女王「シラネアオイ」
観音像19番と22番付近に咲いている「シラネアオイ」です。花は終わりを迎えています。登り時には咲いていましたが、帰り際に見ると心無い登山者によって一株の「シラネアオイ」の花びらが蹴散らされていました。このような行為は絶対にやめて頂きたいものです。最近のニュースによると、盗掘行為も頻繁だそうです。その環境に順応して生育している貴重な植物「シラネアオイ」などは、目で見る・写真に撮ることで十分楽しませてくれます。
「エンレイソウ」
真ん中に緑色の実をつけ始めました。
「クルマバソウ」と「ニリンソウ」のミニ群生地です。
間も無く開花しそうな「オオアマドコロ」
次の植物を調べてみたところ、名前は分からずじまいです。
登山口から数株生息していました。
暫く、シャッターチャンスを待っていたら
ヤモリかトカゲ?が樹木の根元にいて盛んに動き回っています。
爬虫類です
最近の「藻岩山」では滅多に目にすることはありませんでした。
『*爬虫類は古生代の石炭紀(3億5900万年前〜2億9900万年前)に生息し、中生代の終わりに大絶滅したと言われています。ヤモリやトカゲは小型化して現在の地球に生き残っている貴重な生物です。(現在は、地球の誕生から46億年の「人新世」)』
5月下旬の「藻岩山」登山道は白色を主体とした花々で
長く可憐に咲いていた「エゾエンゴサク」は花の時期をすっかり終えてしまい、全く見られませんでした。来シーズンを楽みにしましょう。「藻岩山」登山道は白色を主体とした花々が咲き誇っています。札幌近郊の山々で熊出没のニュースを耳にしますので、鳴り物を携帯して入山することは鉄則です。