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日記

暖かな春の日差しのもと、雪面に不揃いに描き出された円「根開き」に魅了された「藻岩山」に登ってきました

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この冬の寒さは一際厳しかったのですが、昨冬より積雪量は少なめのまま春を迎えています。まさか、これから降雪はないでしょう。早めの融雪で街中の雪はすっかり消えましたが、近くの「円山」に登ると未だアイゼン付き登山靴が必要です。山間部は未だ十分な積雪量で、冬そのものです。しばらく敬遠していた「藻岩山」に登ることにしました。冬場の雪道を登山口まで1時間ほどかかるのが、遠ざけていた理由です。

暖かな春の日差しを受けながら、登山口へ向かいました。西20丁目通りを進み南14条通りへ右折すると、緩やかな上り坂になり、「藻岩山」の裾野が広がり既に登山が始まっているようです。「慈啓会病院」登山口が見えると、かなり急な上り坂になりました。アイゼン付登山靴をリュックに背負ってスニカーで来ましたので、この辺りで履き替えます。登山口付近に腰掛けるのに手頃なブロックがあったはずなのですが、どうしたことか見当りません。冬場、ショベルカーが除雪と一緒に追いやってしまったのでしょうか。仕方ないと思いながら何とか履き替えました。

未だ積雪のある春の「藻岩山」に久しぶりに登ってみたところ・・・

登山道は堅雪だろうと勝手に思い込んでいると、ぬかるみ状態になっているところがありました。さすが3月末、「藻岩山」にも春の訪れです。そこの一箇所以外、頂上までは堅雪登山道でした。砂利道・がれ場・階段状全ての登山道が堅雪なので久しぶりの「藻岩山」にしては足取りも軽く難儀せずに・・・。時折、階段状の登山道が急勾配坂道に変身しますが、有難いことにアイゼン付登山靴が威力発揮です。

親子連れの登山者に会いました

途中、お父さんと小学4・5年生の女の子連れの親子に追い付きました。少しの間、追い越したり追い越されたり・・・。初登山体験らしい女の子とお父さん、二人の楽しい会話が耳に入ります。「上りと下り、どっちが楽なの?」「そりゃ、下りだよ。でも、下りで怪我をすることが多いよ。」女の子は木の根っこに見惚れしゃがみ込んで動こうとしなくなりました。登山をしながら様々な事柄に興味が湧いているようです。暖かくなると、花や昆虫といった子供たちが興味溢れる自然でいっぱいになる「藻岩山」。登山は大いにお勧めですと、心の中でつぶやきました。

ひっきりなしにトレイルランをしている若者達にも会いました

その親子を後にして我に返ると、この冬初めての「藻岩山」に息が上がりそうになっています。気づくと先ほど追い越して行った女性が早くも下山です。と思いきや、十数分後にまたまた追い越されそうになったので、「さっき、登っていきませんでした?」と、声をかけたところ「これで5往復目です。」との返答に驚いてしまいました。「一日8往復が目標です。」に、再度の驚きというよりむしろ絶句!

トレイルランをなさっている方で、トレーニングとして「藻岩山」登山を一日8往復もしているそいうです。若さと言って良いのか、もの凄い体力に敬服と脱帽です。数名の男性の若い方々も、ジョギングスタイルでトレイルランをしていました。冬道を、・・・なのです。せめて週に一度位は低山登山で体力づくりを、と考えている中高年にとっては羨ましいとでもいうのか、何と表現して良いのか!遠い昔に流行った?「アイドントノー!」です。

何とか山頂へ到達です

こちらとしては、一往復でも根を上げそうなのに若者達には驚きです。夏場に身体が慣れてくると登頂時間は若干短くはなりますが、若さと言って良いのか体力と言って良いのか。登山は他と競い合う訳ではありませんので、マイペースを貫くだけです。もしかして、これは言い訳?こんなはずではないと気合を入れ直し、何とか頂上到達です。あいにく頂上からの眺めは遥か春霞の向こうですが、恵庭岳、空沼岳、札幌岳と過去に登った山々に当時を思い起こしながらしばし休息しました。

下山しながら、雪面に描き出された不揃いの円「根開き」に目を向けながら

山頂で上記に浸りながら、塩飴と水でいつになく30分も休憩していました。若さは何事にも変えられません。良きにつけ悪しきにつけ、コロナ禍後の様々なご時世を託された若者達です。孫達をも思い浮かべしみじみと考えさせられました。さあ、下山開始しましょうか。周りの木々や顔を出している笹などを見回せる余裕が出てきました。

〜堅雪の一本道登山道〜

〜札幌の街並みを見渡して〜

〜白樺林が雪に映えて〜

〜不揃いのマツポックリ〜

上りでは気づかずにいた、不揃いの綺麗な円を描いている「根開き」に見惚れてしまいました。

〜木々の根開き〜

〜雪面に風のいたずら(風紋?)と根開き〜

〜未だ健在、不思議なキノコ、凍っていないのです〜

冬から春へと季節が進んでいる「藻岩山」登山、「根開き」がそれを物語り

小さな沢のせせらぎの音が爽やかに聞こえてきます。少量ずつ春の雪解け水を集めてここまで流れてきたのでしょう。もう間も無く、登山口です。まだ真冬の山という思い込みで「藻岩山」に登ってみたところ、春の兆しを手に取るように垣間見ることができました。木々の「根開き」がそれを物語っています。

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