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日記

新しい表現を求めた「デコボコンポジション」北海道立三岸好太郎美術館にて

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すっかり春めいてきました。まだ雪深いのですが、暖かな日差しを受け日毎に溶けていくのがわかります。「北海道立三岸好太郎美術館」では昨年末から「令和4年度第4期所蔵品展 デコボコンポジション」開催中です。

「令和4年度第4期所蔵品展 デコボコンポジション」

北海道立三岸好太郎美術館 2022・12・17(土)〜2023・4・18(火)

「デコボコンポジション」表現も生涯も、山あり谷あり!

大正から昭和にかけて活躍した三岸好太郎のコンポジション

解説者の説明付きでまわることができました。「三岸好太郎美術館」では、年4回の展示替えをしている。31歳の生涯の中で、抽象的作品・コンポジション(構成)に幾何学的で抽象的表現で描かれている。音楽をも連想させてくれる。発色をテーマとして絵の具の厚い・薄い、引っ掻くなど多彩な表現方法で描かれている。

入館して、最初に掲げられている「コンポジション」。今回「デコボコンポジション」のポスター絵にもなっている。

はじまりは札幌です

札幌に生まれ、西創成小・豊水小・北九条小と劣等生だったり優等生だったり。札幌一中の美術部に入部し油彩画制作も手がけるようになった。明るさのある画風に、大好きだった札幌?を垣間見ることができます。

緑と赤と黄で、アンリールソーの影響を受けている〜 檸檬を持てる少女 〜

岸田劉生に感化され劉生風に描いた〜 赤い肩掛けの婦人像 〜

〜 上海風景 〜 洋風建物とプラタナスが描かれている

〜 中国の少女 〜 迷いが出てきた。スランプに陥る。旧友の死 俣野第四郎

道化シリーズ、これまでとは趣きが異なります

新しい表現が道化シリーズ。絵の具が厚く塗られデコボコが感じられ、深みを持たせている。これは自画像かもしれない。自身の投影かもしれない。

〜 マリオネット 〜

実際のマリオネットは手のひらサイズ。グロテスクでファンタジックの世界を目指していた三岸好太郎自身?

2階展示場へ

前衛的画風へ転換した。ニューリアリズムが日本にも紹介された影響を受けている。

〜 花 〜

〜 花 〜

同じ「花」という題ですが、全く異なった表現方法です。

最晩年の蝶と貝殻

一羽、厚塗りの蝶です。その一羽に深い意味が込められているのでしょう。

スポット展示『立てる道化』が絵本になった!

札幌在住の絵本作家・やまだなおとさんが<立てる道化>を題材に、新作絵本『道化とランプ』を書き下ろしました。

*写真のみ掲載しました。

 

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