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日記

宮川彬良さんの哲学的な奥深さを感じた『森の響(うた)フレンド札響名曲コンサート「アキラさんの名曲コンサート」』キタラにて

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「札幌コンサートホール」キタラ」での札響演奏会に赴く機会を得ました。指揮は宮川彬良さんです。雪溶けが進みザクザク道を徒歩で向かいました。

音楽をもっと知りたい人のための「アキラ流アナリーゼ」

『森の響(うた)フレンド札響名曲コンサート「アキラさんの名曲コンサート」』

2023・2・18(土)札幌コンサートホール キタラ 14:00開演(13:45 プレトーク)

管弦楽 札幌交響楽団、指揮 宮川彬良、構成・プレトーク 新井鴎子

⭐️プレトーク 新井鴎子さん

テレビでは最初に山場がある選曲をします。ステージコンサートでは、座っているお客様には最後に感動してもらいたいので山場は後半にもっていきます。アキラさんの音楽はアレンジした音楽にアキラさんの音楽が包み込まれています。音楽で音楽を説明しています。アキラさんならではのアナリーゼをお楽しみ下さい。

⭐️練習曲をアートに

○ブルグミュラー「貴婦人の乗馬」

○ブルグミュラー「アラベスク」

楽譜通りの演奏から、バージョンアップしていきました。単なる練習曲の域ではありません。ピアノ練習でバイエルから始めブルグミュラーへ、その後のソナチネの前にハノンやブルグミュラーへ進みます。ところが、ブルグミュラーやハノンは単なる練習曲ではありませんでした。

○ショパン「別れの曲」

練習曲「別れの曲」と前置きがありますが、ピアノを弾く上での心を高めていく曲のようです。心のための練習曲。

○ハノン バリエーション「ハノン:第1番」

メロディのない名曲です。使っていない脳がフル回転し心境が高ま理、発想が湧いて来る。楽譜通り普通に演奏したり、スタッカートで演奏したり、タッカのように付点を付けて演奏したり。

⭐️史上最強のエンターテイナーたち

○モーツァルト「アイネ・クライネ タンゴムジーク」

○ベートーヴェン「エリーゼのために」

○ジョプリン「ジ・エンターテイナー」

三曲とも、芸能も芸術も別物ではなく芸能を芸術化とした。全てエンターテナーである。ジ・エンターテナーで締めました。

⭐️アキラさん作・編曲集

○宮川彬良「風のオリヴァストロ」

こんなに大勢の人が入っているのは初めてです。係が作った台本には最後に喋ることになっていましたが、話してしまいました。名曲コンサートと名演奏とあり、名曲しか演奏できないのに自分が作曲した曲になり・・・。名曲とは、あらゆる曲のジャンルを超えた曲、国や国籍、人種など全ての壁を乗り越えた曲ではないのか。

○マンシーニ「ひまわり」

映画の名場面をイメージさせる。出だしの一音目は半分(半音)間違えてしまった作戦?

○ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

ピアノからオーケストラの音が聞こえてくる。オーケストラの音に生まれ変わる。

○ベートーヴェン❎プラード「シンフォニック・マンボN O5」

究極のアナリーゼから生まれたエンタメ。

⭐️音楽家としての原点「アキラ・ウエストサイド・ヒストリー」より

◯バーンスタイン ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」より

小学生の頃、大好きだった曲。バーンスタインがアメリカ国歌をサインのように入れていた。アメリカ国歌の出だしから鏤められていた。たくさん封じ込まれている。ドを良く?ファ#️⃣が同時になっている。自然倍音という。ドとファ#️⃣がぶつかった後に、和解の音が導き出される。アメリカの多様性の象徴。多様性はゴールではない。色々な立場の人が一つに溶け合える一番大切なテーマ。オーケストラはハーモニーを奏でる。多様な人が集まりそれぞれの楽器を奏でる。

「アメリカ」「マリア」「シンフォニック・ダンス」

演奏最後の場面でサプライズ

演奏終了後、2月18日は宮川彬良さんのお誕生日ということで、観客席からお祝いのサプライズです。札響が演奏する「ハッピーバースデー」に合わせて、一人一人が受け付け時に手渡された黄色いカードで会場は真っ黄色に埋め尽くされました。

コンサートを終え、道すがら考えたこと

宮川彬良さんは、ピアノを巧みに演奏しながらオーケストラの指揮もする、音楽を通した思想家・哲学者という印象でした。単なるコンサートではなく音楽家としての奥深さを感じました。コンサート終了後のサプライズは粋な計らいです。札幌でこれからも今回のような楽しいコンサートの機会が得られますように・・・。

 

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