快晴の空の元、意気揚々と「藻岩山」登山です。約一月程ご無沙汰していた「藻岩山」でしたので、上りは足元に気をつけ登ることのみに集中し周りを眺める余裕はありませんでした。それで、主に山頂から下山する時の登山道や木々の様子を記してみます。
黄金色のトンネルを抜けるながら、時折カエデやヤマブドウの紅葉に魅せられて
山頂が目前の急登ガレ場で「岩場は大の苦手でね。藻岩山だからその名の通り岩が多いのかな!いわはもういいわ。」等と、ブツブツと独り言のように弱音を吐いていたところ、後から来た登山者に聞かれて笑ってしまいました。それはさておき、程なく山頂です。
山頂での眩しいほどの青空
苦あれば楽あり?眩しいほどの青空がどこまでも続き、支笏湖周辺の山々の頂がはっきりと見渡せます。夏場は晴れていてもなかなかこのような機会には恵まれません。最高の登山日和です。「藻岩山」山頂で、暫し疲れを癒やしてから下山開始です。秋色に染まった登山道を、上りでは余裕ががなかった分のんびりと写真に収めながら下山します。
「藻岩山」の秋模様には珍しい赤色につい目を奪われながら下山です
ガレ場を降りながら振り返ると葉を落とした白樺林の向こうに「藻岩山」の山頂を望めました。「藻岩山」の木々は黄色く色づいた葉が主役ですが、ポツポツと赤くまだら模様のように変化しているカエデをみつけました。
まだらに赤いインクを落としたような【カエデ】
ガレ場の岩は縫うように落ち葉で埋め尽くされています。
赤く色づいた【ウルシ】
朽ちかかっている【フキ】の大葉は、あの面影もなく
二枚の葉だけが赤紫色に変化している不思議な【ヨモギ】
【カツラ】の葉が赤茶色に染まっています
ちりめん模様に赤く色づき愛嬌たっぷりの【カエデ】
目に止まりついシャッターを!
「馬の背」を過ぎた辺りから
辛うじてわずかばかりの花を残している【アジサイ】です。来年も楽しませて下さいね。
未だ生き生きとしている葉は、【ラン】の一種かと思われます。
遠くへ目をやると一面が黄金色の世界に、赤く色づいた【カエデ】が目立ちます。
落ち葉で埋め尽くされた登山道をひたすら下山です。この辺りまで来ると【ササ】の緑も映えます。
「旧スキーリフト跡」を過ぎた辺りから
旧スキーリフト跡を過ぎると緑色を残した樹木が目立つようになりましたが、延々と続く黄金色のトンネルを抜けてひたすら下山です。
「藻岩山」の主と思われる巨木の根元にたくさんの落ち葉が・・・。まるで、お爺ちゃんの側に寄り沿っている孫達のようです。
「慈啓会病院」登山口が見え始めました
さあ、「慈啓会病院」登山口が見えてきました。めったに見ないヤマブドウの赤い葉が映えています。「円山」や「三角山」で見た今秋のヤマブドウの葉は、紅葉というより殆ど枯れてしまったのが多く見られました。「藻岩山」のヤマブドウの葉は赤く紅葉しています。
「慈啓会病院」前庭のカエデの紅葉は感動的な色合いで、今が見頃を迎えています。見上げた空は、抜けるような青空から薄曇りの空へと急変していました。樹木や登山道脇の様子に気をとられ、空の変化には全く気づかずにいましたので。