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日記

「80歳の壁」を読んでから、『「80歳の壁は乗り越えられるのか?」高齢者専門の精神科医 和田秀樹』(明日へのことば)NHKラジオ第一よりを視聴して

投稿日:2022年10月8日 更新日:

和田秀樹先生の書物は、今評判の40・50・60代の老親を持つ世代も必読「80歳の壁」など数冊を読んでいましたので改めてラジオを聴かなくても、と思いましたが直にご本人のお話もうかがいたく視聴致しました。

「80歳の壁は乗り越えられるのか?」

和田秀樹:生年月日 1960.6.7(62歳)、出生地 大阪府大阪市、学歴 東京大学

評論家、精神科医、臨床心理士、映画監督、小説家、複数の大学と大学院の非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック、著書は「70歳からの生き方が寿命を決める!」「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」等多数

現在、我が国の平均寿命は男性81歳、女性87歳です。健康寿命(日常生活に障害が出てくる年齢)は男性72歳、女性75・76歳です。70代で死ぬ人、80代でも元気な人、80歳が壁、70歳が老化の分かれ道です。人生100歳と言われています。60~70代をどう過ごしていくかについて、若い頃から心理的な本を書いてきました。

できなくなったことを嘆くのではなく、できることを減らさないように

老化の考え方は、自分と同年代の人とと比べ認知的に障害が出てくる人、体の動きが悪くなる人で異なります。見た目は老けていても、ちゃんと仕事ができる人は凄い。定年がない農業従事者、一生ものの毎日の家事等、続けていることが大事。認知症の家族を観ていると、あれもできなくなったこれもできなくなった、とできなくなった事象を挙げている。

それを嘆くのではなく、できることを減らさないようにすること。言葉が通じたら大丈夫。高齢者は失敗することで、脳の前頭葉が萎縮し意欲低下に繋がっていく。一度萎縮すると回復はしないが、進行を遅らせるには歩き続けることが最も大切。60代くらいまでは歩くことは普通にできても、70代で病気で入院したり閉じこもってしまうと歩けなくなるのは如実に表れる。

健康寿命の壁は70歳

ポイントは、80代になるまでに動けるだけ動き、今やっていることを続けること。食生活も大切で、タンパク源の肉や魚の両方を摂る。血管、筋肉、皮膚をつくる大切な栄養素。フランス、スペイン、ポルトガルの高齢者と比較して、韓国や日本は心筋梗塞が少ないというデーターがある。体内で合成することが殆どできない魚パワーの源DHAが、サラサラ血液を保つ。

肉にはコレステロールが多いといわれているが、かえって善玉コレステロールと悪玉コレステロールの両方が高めの人は長生きする。セロトニンが多く幸せな気分になる。鬱になると歩かない傾向になり、頭をつかわなくなります。

友達付き合いも大切。気心のきく人、趣味の合う人。趣味には高尚も下品もない。

人生、後○年は毎日が実験だと考えよう

例えば、行列のできているラーメン屋で何時間待つと食べられるのか?と、考えながらひたすら待つ。これまで使ったことがない食材の調理をする。これまで着たことがない赤い服を着てみると、以外と辺りの評判が良いかもしれない。違った路を歩く。違った食材を使う等と、新しいことへの挑戦や興味を持って体験してみよう。脳の前頭葉へ刺激を与えるために、日々新しいことをしよう。さて、実験結果は如何に?

そして、痩せている人より太めの人、コレステロールが高めの人は長生きします。高齢者専門精神科医として高齢者をみてきて思ったことは、若い頃に地位が高かった人は惨めな老後を送っている人が多い。その過去に続けた仕事のおかげで今の自分がある。若い頃、上の人とこじれてもその人は先に死ぬので問題はないが、下の人を大事にしている上司こそ高齢者となった時に報われるのではないか。

現在、70~80代は長生きと言えるのか。食べ物や・医療が変わってきたので、今の70代は十分に若い。80代以降の人に認知症が多く、更に鬱になってしまうと急に10歳老け込んでしまう。

和田秀樹さん、ご自身のこと

大阪で生まれ、小学校へ入ると授業中歩き回る子だった。大阪でイジメを受け、小2で東京へ。関西弁の小学生は、また、イジメに。大阪・東京と小学校で6回転校した。灘校へ中1に5番で入り、高1で120番に下がり、考え方を改めた。高2で数学はやり方を覚えるとできるとわかった。どんな勉強にもやり方があるので、やり方を勉強してからやると効果が出る。

高3の時、映画を観ることに没頭した。東京大学には資格を取るために医学部に入ったが、映画監督になりたかったので、時間の使い方を上手くしてそれを実現。その経験を生かし47歳で、映画「受験のシンデレラ」を作り賞を頂いた。

和田秀樹さん、今の健康面

医者としてみると悪い。血圧200以上(血圧のクスリを飲み始めている)で、心臓肥大。高血圧の時の方が頭が冴えるが・・・。風邪をひいた後、喉が渇くので調べてみると2型糖尿病で血糖値も300くらいある。

終わりに~人生のピークを後に持って行こう~

医学の発達や生活様式が改善され120歳まで生きられると言われているが、先ずは100歳まで生きようという希望を持とう。今ある自分の機能を如何に大事にし、いろいろなことで試してみよう。人生のピークを後に持って行こう。それらをいろいろな形で発信していきたい。

今日のラジオで和田秀樹先生のお声を拝見した限り、40代か50代です。とても60代とは思えず!でも、ご自身のお体には色々抱え込んでいるのですね。

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