最近の「円山」登山は、朝日が昇る瞬間の美しさに惹かれ早朝登山を続けていました。その日毎に違う様相をみせる日の出に、山頂での感動は言葉では言い尽くせないほどです。最近、めっきり夜明けが遅くなってきましたので、一通り家事を済ませてから出向く「円山」登山に戻してみました。
春は「花ロード」の「動物園側方面」登山道、初秋の花「トリカブト」は咲いているでしょうか
上りは、「八十八カ所観音像」登山口から
忙しそうに人々が行き交う通勤通学の時間帯なので、恐縮しながら登山口へ向かいました。こちらとしては遊び?趣味?なのです。上りは「八十八カ所観音像」登山口から、下山は気分を変えて「動物側園方面」登山口へ。慣れた登山道を淡々と上っていると、久し振りに観音像の清掃のため毎日登られているロングスカート女性にお会いしました。
山頂では
間もなく山頂です。人けはなさそうに垣間見える山頂ですが、近づくに連れお二人の女性登山者が見え隠れしてきました。女性三名の山頂では、何故か会話が弾みました。お一人の方は、「三年ぶりの登頂で、座り込むと立てなくなるので。」と、すぐに下山されました。きっと暫く体調が優れず、久しぶりの「円山」登山だったのでしょう。
もう、お一人の方は介護従事者でこれから勤務がありそのまま続けて夜勤とか。凄い体力に敬服してしまいます。「これから、何時どこの介護施設でお世話になるかわかりませんので、その節は宜しく。」等と、冗談を交わしながら別れました。人、それぞれの人生です、たかが「円山」登山、されど「円山」登山。
何と、山頂付近の「お堂」を少し降ったところに「トリカブト」が咲いていました
下山は急勾配のない穏やかな登山道の「動物園側方面」登山口へ。この登山道は数か月ぶりかもしれません。春に咲くお花で「花ロード」をつくるほど綺麗な登山道になりますが、夏場の花には期待していませんでした。ところが、数株の「トリカブト」をみつけたのです。「円山」で初めての「トリカブト」。
【トリカブト】
更に見つけた山野草の花です。
野菊のような【ゴマナ】キク科シオン属
【ルイヨウショウマ】
こちらの登山道は南斜面が多く、季節を問わず「八十八カ所観音像」登山口からとは異なった山野草がみられます。
「円山」で見られたたった一株だけの【コウライテンナンショウ】草丈が50~60㎝はありそうです。数年前の「円山」には、株数がもっと多かったように記憶しています。
帰り道のできごと
下山を終え「杉林木道」を過ぎた辺りで、これから登ろうとする女性登山者に声を掛けられました。同年代に見えたのですが87歳とのこと。お元気で若々しくとても80代後半には思えませんでした。別れ際に「気力が大事、負けていられない、元気に生きていきましょう。」と、気合を入れられたような。今日の「円山」登山では、不特定多数の方々との会話が弾み、元気を頂きました。