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日記

木版画絵本作家「手島 圭三郎」と野生動物写真家「嶋田 忠」、『NHK札幌企画展自然を見る 8K×道内作家で紡ぐ北海道の美』』

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手島圭三郎先生(江別市在住)は中学校時代の美術教師でした。そして、嶋田忠さん(千歳市在住)は私が千歳市で教師をしていた時、教室に紛れ込んできた「アカショウビン」を保護して下さったというエピソードがあります。当時、学校関係者のどなたかがお知り合いだったようです。それで、是非、この企画展を観覧しなくては、と考えていました。

NHK札幌企画展 自然を見る8K×道内作家で紡ぐ北海道の美

2022.6.3(金)-12(日)午前9:30~午後18:00 NHK札幌放送局

第一章 北の息吹をきざむ 木版画絵本作家「手島 圭三郎」先生

しまふくろうのみずうみ

家族の営みが描かれています。お腹をすかした子供のために魚を狙うお父さんしまふくろうの絵本です。

きたきつねのゆめ

凍てつく寒さの中、獲物を求めてさまよっていたきつね。目の前に不思議な森が表れます。そこで、見たこともないリアリズムと幻想性が融合します。ボローニア国際児童図書展グラフィック賞を受賞

チピヤクカムイ

大きな羽音を立てて急降下するオオシギが主人公です。アイヌの神話を題材にした「カムイユーカラ」シリーズの一作です。

第二章 野生の瞬間~北の鳥たち~ 野生動物写真家「嶋田 忠」さん

パネル展(写真撮影不可)と8K大画面 NHKで放映された嶋田忠さん出演番組のビデオより(ナレーションをメモにとりました)

野生動物を撮影のため来道し、札幌に降り立ちました。偶、時間があったので千歳の孵化場辺りを歩いていたところ、清流千歳川と周囲の原生林、支笏湖に魅了されました。このような環境のところには、絶対「アカショウビン」「ヤマセミ」「カワセミ」の三種が生息していると確信。千歳市在住となった所以です。

「シマエナガ」は体重が8㌘しかなくて、「アカゲラ」が傷つけた木のつららになった樹液を見つけて啄みます。

「ヤマセミ」は日本の至る所に生息していますが、特に北海道の「ヤマセミ」は、白黒のメリハリがはっきりしていて美しい。霧氷、けあらし、ダイヤモンドダストの中を飛ぶ「ヤマセミ」が美しく、厳冬の中で力強く生きている美しさは例えようがありません。

(長らく千歳市在住、それも千歳川周辺だった身にとしては、霧氷、けあらし、ダイヤモンドダストは厳冬期に窓を開けると普通に見られた光景です。窓ガラスの内側がしばれ霜がついていますので、窓を開けないと外の様子はわかりません。

札幌に住むようになり、そのような光景は全く見られないことに気付きました。車で一時間足らずの札幌・千歳間ですが、日本海側と太平洋側では激しい寒暖の差があることがわかります。広い北海道の冬の厳しさを物語っています。)

日本一写真を撮らない写真家と言われている「島田 忠」さん

デッサンのように絵コンテ作りが煮詰まったら撮影します。その段階に入ったら、逃したことはなく、煮詰まるまでが7~8割、撮影は2~3割。イメージを膨らませるのに時間を費やしています。

「ヤマセミ」は警戒感が非常に強くレンズを触った瞬間に飛んでいってしまいます。ワンカット数を積み重ねしていくよりありません。獲物はヤマメやサケの幼魚で、ヤマセミハンティングが成功すると、そのまま直ぐに飲み込むのではなく枝に打ち付け弱らせます。

「今日も野生との瞬間を求めて歩く」という言葉で

自然は無限の奥行きがあり、絵コンテで描いたものより凄いものが撮れます。嶋田さんは「今日も野生との瞬間を求めて歩く」という言葉で閉めました。

当日、「絵本の読み聞かせ会」や「嶋田 さん」のトークショーが開催されていたそうです。後でわかり残念な思いでいます。北海道の大自然は何時までも大切に残してほしいと願わずにはいられません。北海道、大好き人間としては!

 

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