5月は夏日のような日差しの日が多かったのに、6月に入ると打って変わり曇り空で肌寒く4月に逆戻りしてしまったようです。天候に左右されめげてもいられず、「三角山」へ出かけてみました。歩き始めると、風はあるものの雲間から青空がのぞいています。
これまで専ら下山に利用していた「宮の森」登山口から上ってみようと考えました。深い理由がある訳ではありませんが、趣を変えることで「三角山」の違った一面が見られるかもしれません。中央区と西区の境界「かつら坂」を進み、「宮の森」登山口へ向かいました。両側にはマンションや戸建て高級住宅が並び突き当たりが「宮の森」登山口です。
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初夏の「三角山」に生長した花々を見つけて
「宮の森」登山口から上って
歩き始めると既に葉ばかりになってしまった「ナルコラン」の中に数輪の花を見つけました。花の時季が比較的長い「クルマバソウ」はまだツンとした花を付けています。
健気に咲いている【ナルコラン】
【クルマバソウ】
「二人静の散歩道」から「こぶし平」へ
今回は登山道「二人静の散歩道」から頂上を目指すのではなく、そのまま「こぶし平」へ向かいました。
【コウライテンナンショウ】がツンツンと伸びています。秋になると真っ赤な粒々状の実を付けます。
【クルマバソウ】土手一面に広がっていて、これまで気にもとめずにいた「クルマバソウ」群生地です。
実らしきものがは黒色に変化している【エンレイソウ】
大きく葉を広げ存在感を示している【オオウバユリ】。蕾がみられますので、間もなく神秘的な花を咲かせることでしょう。花の時季は極めて短期間なので、逸してしまうとしおれた花にしか巡り会えません。
「こぶし平」から「哲学の道」へ
可愛らしい白い花を付けた低木がありました。帰宅後、調べてみたのですが名前はわからずじまい。
アジサイのような「オオカメノキ」でしょうか?葉はアジサイに似ています。
花が散った後の【ヒトリシズカ】です。初めて実らしきものを注意深く観察できました。
【マイズルソウ】が実を付けています。
これまで、よく見たのは数株ずつの【エンレイソウ】です。ミニ群生地がありました。
「哲学の道」を経て「大倉山」分岐点
そのまま進むと「大倉山」頂上へ縦走できますが、前回訪れましたので、ここを今日の目的地としました。
「こぶし平」へ戻り、「山の手」登山口へ
ベンチの側の木にくくりつけてあった「こぶし平」の標識が見当たりません。どうしたのでしょうか。朽ちるはずはないように思われたのですが。
春先に花が咲くと「マイズルソウ」や「ヒトリシズカ」に感動していました。その後の実については、時季を逸していたのか小さすぎて見落としてしまったのか全くわかりませんでした。注意深く観察できたことで今回の「三角山」登山、大収穫です。山菜を大収穫した訳ではありませんが。
本州では、既に真夏のような暑さになっているというニュースを耳にします。北海道は、暫く4月並みの最高気温でも15℃前後の冷涼な日々が続きそうです。