穏やかな五月晴れの日々が続き、今日の日中最高気温は6月下旬から7月上旬の25℃にもなるそうです。このような登山日和を無駄にしたくはありません。「藻岩山」まで足を伸ばしてみることにしました。上りは「慈啓会病院」登山口から、下山は「旭山記念公園」登山口へと新しい発見を期待し趣を変えて登山です。
新緑から深緑へと趣を変えてきた「藻岩山」に、新しい発見を期待して
「慈啓会病院」登山口から上って
そろそろ春の山野草の花のシーズンは終わりを迎えているかもしれません。花そのものより新緑から深緑へと趣を変えてきた「藻岩山」、それをを確かめながら体力維持を考えました。
足を踏み入れると、「ニリンソウ」と「クルマバソウ」が登山道を埋め尽くしています。花のシーズンは予想外にも続いていました。「エンレイソウ」は花の中心が緑がかってきました。そんな中に時折、忘れかけたように「スミレ」が咲いています。
【ニリンソウ】
【クルマバソウ】と【エンレイソウ】
【スミレ】
リフト跡地を過ぎてから
さほど疲れることもなく「リフト跡地」を過ぎると、平坦な登山道が淡々と続きます。階段状の急勾配になった登山道を登りきりふと土手に目をやると咲いていたのです、「シラネアオイ」が。まさかと思いましたがまだ咲いていました。
とっくに花の時季を逸していると考えていたのです。そこを通り過ぎ、平坦な登山道「19番観音像」付近にさしかかると「シラネアオイ」のミニミニ群生地がありました。思い出しました、昨年、この辺りで教えて下さった登山者がいたことを。
土手に見つけた【シラネアオイ】花びらではなく4枚の萼片です
登山道脇の思いも寄らぬ「シラネアオイ」のミニミニ群生地に感動です。
暫く歩いていると、枯れ草がゴソゴソと動きへびさんが顔を出し登山道横断を始めました。「カメラを出すので待っててね。」と、声を掛けると何とストップしてくれたのです。丁度良い時間で再び横断開始、難なく終了。
【へび】さんが登山道横断中カメラを用意するまで、この姿勢で待っていてくれました。有難う。
苦手なガレ場にさしかかり
岩場の片すみに「スミレ」が健気に咲いています。苦手なガレ場なので、疲れが飛んでしまいました。紫色の花を咲かせる「エンレイソウ」は殆どですが、「シロバナノエンレイソウ」を見つけました。気をつけて見ないと見落としそうです。「ヒトリシズカ」は背高のっぽになっています。
ガレ場に咲く【スミレ】ミヤマスミレかと思われますが。
この一帯にだけ見られた【シロバナノエンレイソウ】花の終わりを告げています
背高のっぽになった【ヒトリシズカ】
名前は不明ですが、樹木に咲いていた「アジサイ」のような花です。
頂上では遠くが霞んで見えます
お天気の割に、景色は見通しがきかず霞んでいます。
下山は「馬の背」を直進して「旭山記念公園」登山口へ
「馬の背」までは同様に下山して、右折すると「慈啓会病院」登山口ですが直進しました。アップダウンの多い登山道だったように記憶しています。それを覚悟でこちらの登山道を下山にしたところ、案の定、直ぐに緩やかな上り九十九折り登山道です。下山に上り?です。可愛らしい可憐な「フデリンドウ」を発見。疲れが癒やされました。
【フデリンドウ】
見通しの良いところから札幌の街並みを眺められました。駅ビルが遙か向こうに。
珍しい「オオアマドコロ」の花を見つけたのですが、花が葉っぱの下に隠れよく見えません。ちょっと葉っぱを持ち上げて写真撮影です。
【オオアマドコロ】
想像以上にアップダウンが続くからか、登山者は少なめのようです。何とか、登山口へたどり着くことができました。最近は、上り下り共に「慈啓会病院」登山口からの利用が多かったので、「旭山記念公園」登山口からの登山道を再確認できました。一頃、この登山道でのクマ騒動がありましたが、一応落ち着いています。
もえぎ色の新緑から深緑へと趣を変えてきた「藻岩山」です。崇高な印象を与える花「シラネアオイ」を始め春先から初夏に咲く花々に遭えた事、「旭山記念公園」登山口を久し振りに利用し改めて起伏の多さを実感できた事等、新しい発見とは行かないまでも再認識できた「藻岩山」登山でした。体力的にもまだ大丈夫そうです。