朝から春の日差し一杯です。日差しが雪に反射して眩しい中を「円山」登山口へ向かいました。相変わらず両側に小高い雪山ができている登山口付近の歩道です。
頂上で可愛らしい雪だるまにまた会えるでしょうか?「円山」登山
上りと下りは「八十八カ所観音像」登山口から
「動物園方面」登山口は西側なので比較的日当たりは良いのですが、「八十八カ所観音像」登山口は、別名「北」登山口とも言われ登山道の雪質が違います。ざくざくしていて、急登ではチェーンアイゼンの役目を十分果たしません。一歩一歩、気をつけながら登りました。チェーンアイゼンは、ある程度堅雪やアイスバーン状態の方がしっかり爪がかかり滑ることはありません。
一足事に次の足場を確認しながら進むと、目線は下ばかり見がちになってしまいます。チェーンアイゼンが役目を十分果たしていないので仕方ありません。気付くと、両側に街並みを見渡せるところに出ました。足場が思わしくないとはいえ、こちらのコースの方が「登る」という登山の楽しさは感じられます。
毎日、「八十八カ所観音像」の雪を払う手入れをしている女性に出会いました
ストックを両手にスカート姿の出で立ちで、前を行く女性がいます。途中、何度も立ち止まっていますので、程なく追いついてしまいました。立ち止まりながら進む、その理由が分かりました。「八十八カ所観音像」の一体一体の雪を払っていたのです。後でわかったのですが、毎日行っているとか。
「八十八カ所観音像」は半分ほど雪に埋もれていますが、周りは除雪され頭の雪は払われていたのです。ただ登山だけをしている身にとっては恐縮してしまいまいました。
緩やかな下りが続くコースの三分の一地点へ来ました。標識が積雪で埋もれていますが、ここを過ぎると一気に頂上へ向かう急登です。後ひと頑張り。
頂上では、親子「雪だるま」が微笑ましく佇んでいました
微笑ましい【親子「雪だるま」】
今日の「雪だるま」は?と、期待しながら頂上にたどり着きました。先に登頂していた中高年女性が野鳥の観察中です。登山口近くの高層マンションにお住まいなのか、毎日、このコースを上っているそうで驚きです。頂上付近の木に飛び交うヤマガラやコガラ類の野鳥に興味を持っていて、その様子を教えて下さいました。
楽しみにしていた「雪だるま」は、健在でした
ありましたよ、楽しみにしていた「雪だるま」。それも家族連れです。上記の女性曰く、おなじみの方が造っているのだそうです。既に溶けかかった「雪だるま」も並んでいます。冬の「円山」頂上で迎えてくれる「雪だるま」の微笑みで疲れが一気に飛んでしまいます。近くにお住まいなのか、毎日のように冬でも「円山」登山を日課としている方が予想以上に多いとは。
樹木名をたどりながら、下山して
下山は、先ほどの女性に次いで降りましたが、さすが足早で瞬く間に見えなくなりました。こちらとしては、上りに余裕がなかった分、樹木の幹に付けられた樹木名をたどりながらのんびりと下山しました。
【瓜の木 ウリノキ】
【エゾヤマザクラ】
【シナノキ】 文部省となっていますので、かなり古い標識です。(現在は、文部科学省)
【サワシバ】
【ハウチワカエデ】 幹のまだら模様が綺麗。
【アサダ】
【オオバボダイジュ】 歌に出てくる菩提樹ですが、北海道にも自生していたとは。
芽吹きが始まり葉が茂ると、その葉の特徴と木の名称を覚えられるでしょうか。
帰り道でのこと
今回の「円山」登山は頂上までは無理かもしれないと思いながら登りました。前回、「動物園方面」登山口から上り斜面が滑ったので途中で止めてしまったからです。西側なので、雪が溶けたり凍ったりを繰り返し凍結路面でしたので、今回はそれが幸いしたのかもしれません。
気分を変え「八十八カ所観音像」登山口から登ってみたところ、登山道の雪質は全く違いました。日当たりの違いで登山道の雪質がこれほど違うとは。春になり一斉に山野草が咲き出す頃には、こちら側より「動物園方面」登山口からがお勧めです。
雪解けが進んでいますが、まだ樹木に残っている残雪がクマの木登りのように見えます。頂上では期待していた「雪だるま」に会えたことでほっこりと和み帰宅できました。