晴天の日には、冬山登山を楽しめるようになりました。今日は「円山」登山を予定していたところ、突如思い付き「藻岩山」登山へ変更です。頂上までは無理としても、せめて行程の三分の一地点「元スキーリフト跡地」辺りまでを目標として行動開始です。
登山口までは結構な距離ですが、ウオーキングの延長くらいに考えましょう。今日の歩道は特に滑りやすく、登山をする前に転倒しないように要注意です。
躊躇しながら登った厳冬の「藻岩山」初登山、新しい発見がありました
上りと下りは「慈啓会病院」登山口
「慈啓会病院」登山口へ到着。昨年の秋以来なので、懐かしさ?さえおぼえてしまいました。駐車場には数台の車が駐車中、真冬の「藻岩山」を楽しんでいる登山者は既に早朝からいます。登山道に足を踏み入れると、圧雪で歩きやすく安堵しました。時折、下山してくる登山者と快い挨拶を交わし合いながら心が弾みます。
青みがかった幻想的な雪原を
左手が山側、右手が谷側の緩やかな尾根路を行くとこれまで気付かなかった冬の景色が表れます。雪は真っ白というより青みがかっているのです。「藻岩山」の今、ここでしか体験できない幻想的な雪原が続きます。まるで青く広がる別世界のようです。。
元スキーリフト跡地
今日の目的地「元スキーリフト跡地」へは程なくたどり着けました。この調子で「馬の背」まで行けるかもしれないと、意欲が湧いてきました。けれども、「馬の背」までは平坦な登山道でもその後は一気に急登が続くので頂上まではとても無理でしょう。ひとまず「馬の背」まで。
【雪の中にたたずむ観音像。周りは除雪されていました。】
途中、登山道にひょっこりと顔を見せてくれる赤い前垂れ(正式には何というのでしょうか。)を付けた「観音像」に心が癒されます。あれこれと思い悩んでいた階段状の登山道は除雪されていて、有りがたいという思いでいっぱいになりました。更に、かなり急登の階段状登山道は幸いにも堅雪状態で歩きやすく。
標識が雪に埋もれた「馬の背」へ到着
【標識は足元です】
「馬の背」に到着。数種類の標識が雪に埋もれ、登山道が標識の高さまである降雪状態です。「ここでストップしますか?それとも。」と自問自答を繰り返しました。さあ、ここまで来てしまうと進んでも戻っても同じくらいの距離です。でも、進むにしても大の苦手なあの岩場が横たえているではありませんか。まあ、のんびりとマイペースで良いのです。気合いを入れ直し、頂上を目ざそうと新たな目標に立て直しました。
頂上間近、大の苦手なあの九十九折りの岩場。ところが、そこへにさしかかると岩場ではなくすっかり雪に覆われた登山道が続いているではありませんか。心の中で思わず「ラッキー!」と叫んでしまいました。夏場に難儀していた頂上へ至る登山道、階段状の急登も九十九折り岩場も雪に覆われた普通の登山道に大変身?です。
頂上「展望台」では
思い悩むより行動に移すことです。頂上では最高の気分に浸りながら、ベンチに腰を下ろしました。いつもなら水を含むだけのところを持ち合わせたレモン味の飴を二個。冬晴れの空の下、下り時のエネルギー源を口に含みつつ休息です。
楽しみながら下山して
【遙か、下は「円山」です】
【ダケカンバ林は、一方向に傾き風の強さを物語っています】
遠くを眺めたりカメラに収めたり余裕を持った行動で下山です。ダケカンバ林から「円山」や遙か青い日本海を臨むことができます。そして、「円山公園」で見た光景、樹木の幹と降り積もった雪が作る野生味溢れたオブジェを探してみました。
【不思議な生き物が?】
なかなか思うような光景には巡り会えませんでしたが、高度が低くなるに連れ「元スキーリフト跡地」を過ぎた辺りから樹木の幹と雪が作るオブジェが出現です。樹木を動物たちが追いかけっこ?
【今にも木に上っていきそうな?】
【次から次へと後を追うように木登りをする動物たち】
【よく見るとまるで獅子の顔、二つの目と鼻の穴が】
【真っ白いダウンにくるまって春を待っているのかな?】
【木の枝や幹への忘れ物】
青空とそれを写し出したように青白く輝く雪原の「藻岩山」
自然に触れあれこれと思いを巡らしながら、のんびりと下山できました。夏山には夏山の楽しみがあります。敬遠していた冬山にはまた異なる楽しみがあることを実感できました。心地良い青空と雪原の青の世界、まるで別世界を思わせる冬の「藻岩山」です。
平日なので、男女や年齢を問わず単独行動登山者を多く見かけました。コロナ禍で「蔓延防止・・」の北海道です。山歩きは「密」ではなく、丸っきり「疎」の状態なので、心と体の健康維持には打ってつけ。ただし冬山はそれなりの装備が必要であるのは言うまでもありません。