夜、「やーきいも、いもー。」と、季節柄軽自動車で売り歩いている焼き芋屋さんが廻ってきます。我が子が小さかった頃、家の近くにその声を聞くや否や娘と駆け出し買い求めたものです。今では買いに行こうかどうしようか、と躊躇しつつもやはり控えていました。
スーパーの店先で焼き芋を購入して
最近、スーパーの店先で売られているホカホカの焼き芋。たまに通ると既に売り切れていたり、生のサツマイモを焼き始めたばかりでどうも買うチャンスに恵まれませんでした。先日、そのスーパーに入店すると、前を行く急ぎ足の女性がいます。歩く方向が同じでそのまま後ろを行くと、何と焼き芋コーナーへ一目散。
その女性は最後の一本の焼き芋をかごの中へ投入、タッチの差でした。その後は、店員さんが新しい生のサツマイモを焼き始めています。焼き終わるまでには時間がかかりそう、今日も諦めざるを得ません。またしても、購入できず。
スーパー入り口で見つけた風に靡いている「焼きたてサツマイモ」の旗
とあるスーパーの入り口に「焼きたてサツマイモ」の旗が風に靡いています。旗を見るまでは焼き芋のこと等全く頭になかったのですが、店に入るやいなや焼き芋コーナーへ足が向いてしまいました。ありましたよ、ホカホカの焼き芋が二本。
今日を逃すとチャンスは二度と訪れないまもしれません。遂に一本買ってしまいました。不思議に思うのは、スーパーの焼き芋コーナーではいつも2~3本しか焼いていないのです。大量に焼かないのは何故?
かなり久しぶりの焼き芋に満足しています
何年かぶりの焼き芋のお味は?子供の頃は皮を剥いて食べていましたが、皮と身の間が美味しいし栄養があると言われています。更に食物繊維が豊富なサツマイモです。皮ごと食べることにしましょう。ほのかな甘味でねっとりとした焼き芋、半分程でお腹がいっぱいになりました。残りは明日の楽しみに取っておきましょう。冷めた焼き芋は、レンジで温めると皮が柔らかくなりねっとり感が復活します。
サツマイモを食べながら、ふと懐古してしまいました
子供の頃、サツマイモやジャガイモ、トウキビというとイメージは良くありませんでした。その訳は戦後の食糧難で好きなだけ白米を購入することはできない「配給制」だったからです。白米の「配給制」とは、家族の人数によって購入できる量が決められている制度です。わずかばかりの割り当てしか無かったのでしょうが、「米の通帳」なるものに記入し管理されていたようです。一応戦後生まれの人間なので子供の頃の記憶として残っています。
今ではとても考えられません。そう言う訳で、サツマイモやジャガイモ、トウキビはただお腹を満たすだけの食べ物だったのです。今日も芋?トウキビ?でしたので、白米をお腹いっぱい食べたいと言う思いがありました。常に食べ盛りの弟達と競い合って食べていましたので、今考えると恥ずかしい行為でお互いに年齢を重ねた弟達とはその話題になるとつい話が弾み大笑いしてしまいます。
子育てしていた我が家にはかつて焼き芋を専門に焼くことができる土鍋がありました。そこまで拘っていたあの土鍋は、いずこへ?最近、品種改良が進みサツマイモの種類が豊富で大きさや味も様々です。その違いを売りにしている「焼き芋専門店」まであるかに聞きます。
かつては暖かな地方で栽培されていた作物サツマイモが、北海道でも収穫できるようになり驚きです。品種改良されたのか、温暖化のためかはわかりませんが。そして、スーパーで手軽に焼き芋を買える時代にもなりました。