街路樹の「ナナカマド」の実が真っ赤に色づく季節となりました。何気なくラジオ視聴していた時のこと、「ナナカマドってどんな樹木ですか?」。「えっ、まさかナナカマドを知らないのですか?」と、驚きました。北海道の至る所で極普通に街路樹として植えられている樹木です。その会話から、本州ではわざわざ高山に出かけないと見ることができない樹木とわかりました。
この時季、「キンモクセイ」の香しいさとか「ヒガンバナ」の赤色が、といわれてもピンと来ない道民と一緒なのでしょう。北海道は朝晩と日中の寒暖差が大きくなり、「ナナカマド」の真っ赤な実が映える秋を迎えています。「シラカバ」の白い樹皮や「ナナカマド」の赤い実に北海道に住んでいる実感が湧いてくる道民の一人です。
あちらこちらで、街路樹「ナナカマド」の実が赤く色づいています
9月が比較的暖かめでしたので、「ナナカマド」の色づきが遅かったように思われます。サッサと葉を落とし掛けている木もあるほどですが、紅葉と真っ赤な実のコントラストが美しい「ナナカマド」は今が見頃です。(10月5日撮影)
「北海道近代美術館」付近
例年「北海道近代美術館」付近の「ナナカマド」は、いの一番にどこよりも早く色づき始めるのですが、今年の実のつき具合といい「ナナカマド」そのものが例年より元気がないように思われます。
北1条通り
下枝の処理が行き渡り、この通りの「ナナカマド」は実のつきが良く大きめです。
ナナカマド:バラ科の落葉高木 別名オオナナカマド、エゾナナカマド 白色の小さい花を咲かせる
北海道や東北地方では街路樹や公園樹として植えられている。北海道の旭川市、室蘭市、紋別市、稚内市では「市の木」に指定。
秋の深まりと共により一層魅力的に
秋が深まってくると真っ赤な実に負けず劣らず、実と一緒に葉の紅葉も進む「ナナカマド」です。以降、気付いた変化を記していきます。
「大通公園」12丁目付近(10月21日撮影)
一気に寒さが訪れ、「ナナカマド」の色鮮やかさがより一層増してきました。三日間連日の降雨で、これまでの穏やかな秋日和が嘘のように思われます。まさかこのまま冬に突入して行くことはないと思いますが、半年あまりも続く北海道の長い冬を考えるともう暫く後にしてほしいと願うばかりです。