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日記

「日本全国銘菓の旅 武内陶子のごごカフェ NHKラジオ第一(2021.2.25)」より

投稿日:2021年3月4日 更新日:

全国津々浦々、美味しいお菓子があります 「日本全国銘菓の旅」

「武内陶子のごごカフェ NHKラジオ第一」は平日の午後12時半から4時までの生放送番組で曜日毎に特集があり、木曜日はローカル系です。今日は「全国津々浦々美味しい銘菓があります。日本全国銘菓の旅。お菓子で旅をしましょう。」でした。

ご当地お菓子には、その土地の特産品を生かし、季節柄、土地柄、職人の心意気が感じられます。30年かけてご当地お菓子を5000種類食べ歩いた「お土産銘菓研究家 中尾隆之」さんのお話です。

中尾隆之:早稲田大学卒業後高等学校教師を経て、出版社勤務。旅のペンクラブ5代目。お土産銘菓研究家、79歳。著書に「日本百銘菓」「和菓子風土記」など。

ご当地菓子で「旅」をしましょう

旅をするとご当地のお菓子があります。1年に150種類位のご当地お菓子を試食し30年、5000種類になりました。その土地ならではの魅力的な原材料や作り方があります。ご当地で地元の方にそのお菓子の話をすると、自然に笑顔になります。今日は「餡こシリーズ」。武内陶子さんは「自称、餡こ大好き人間」でかなり盛り上がりのある小1時間でした。

きんつば

小豆の香ばしさがたまらないきんつば。小豆を寒天で固め小麦粉を練った薄皮でまとめてあり、小豆が幸せそうです。発祥は京都で米の粉を練ってまとめ、刀のつばの形を模して「ぎんつば」といっていました。江戸に渡り、米の粉から小麦粉に変わり、「ぎん」ではなく「きん」、「きんつば」というように変わりました。

江戸から丸形から四角形が主流となりました。形や呼び名といい、江戸のプライドがあったのでしょうか。富山では平たくて丸い「きんつば」です。

むらさめもち

こし餡と砂糖が主材で口に入れるとほろほろとくずれます。その繊細な様を「村雨」に例え「むらさめもち」といいます。関西大阪府岸和田の和菓子で店によって特徴があります。

愛媛県に「むらさめもち」によく似た「志ぐれ」という米粉と小豆の和菓子があります。「ういろう」とも「餅」とも違います。

源氏巻き

島根県津和野の和菓子で、しっとりした餡とふんわりした皮が特徴で、カステラあん巻きとかカス巻きといわれています。餡の色を源氏物語の若紫に因んで「源氏巻き」と命名されたそうです。津和野は石州和紙が有名で奉書巻きにも由来しているのかもしれません。

「源氏巻き」を手焼きできる体験コースの店があります。焼きたての「源氏巻き」は皮がパリパリとした食感でそれはそれは美味しいです。

羊羹 小城羊羹

佐賀県小城市の羊羹です。砂糖・小豆・寒天が原料ですが、周りが砂糖で固まっていて硬い。普通の羊羹はフィルム等で覆われています。「小城羊羹」は木箱に流し固まってから切った後、砂糖が浮き出てくるまで置きます。

外側が固まっていて中の羊羹はしっとり甘すぎず、シャリッとトロッ。外側の砂糖が出てきた分、内側の餡は甘さが抑えられています。長崎に砂糖が入ってきて、長崎街道(シュガーロード)の途中が小城で手に入りやすかったことと、小豆の産地だったので条件が揃っていました。

最中 福梅

金沢の和菓子で年末年始の期間限定、一期間中の縁起菓子です。前田家の家紋梅鉢に由来しています。餡は漉し餡を水飴で練ってあり固めで日持ちが良いです。皮がパリッと固めでお茶に合います。

*よく知りませんでしたので、「福梅」について調べてみました。石川県及び富山県の一部の正月和菓子です。加賀藩前田家第十代藩主前田重教が新春の茶席に献上。やがて、前田家の「剣梅鉢」が形取られた和菓子として伝えられている紅白最中です。お茶席に合います。

番外編 タルト

武内陶子さんが愛媛県出身ということもあり、あの「タルト」です。松山市には100軒近くもの「タルト」菓子店があります。ロールケーキ風のカステラ巻きで、「の」の字に柚子を入れた餡が巻いてあります。皿鉢料理に「タルト」が添えてあるほど一般的です。

ご当地のお菓子で街や風景が浮かんできます。同様な菓子店が100軒や200軒あっても成り立っています。みんな違っていて、地元の素材を上手に使ってるのです。行って応援したいです。

過去の旅を振り返って

旅を始めた頃、「津和野」へは休暇を利用しパック旅行「萩・津和野コース」で出かけました。「源氏巻き」の記憶はないのですが、口にはしていると思います。つい先日、友人が「全国うまいもの大会」(札幌丸井今井店)で購入した東京の「あんまき」を頂きましたが、きっと同じものなのでしょう。中尾隆之さんのお話の通りフワフワの皮に餡、美味しかったです。

数度、「金沢」へは旅をしています。名産品が多すぎて目移りばかりしていましたので、「福梅」は買っていません。高級過ぎたからかもしれません。ほんの少量ですがあの超薄い金箔はまだ大切にしまってあり、それを眺め「金沢」への旅を思い出しています。

「松山」と言えば、坊ちゃん電車と道後温泉そして「タルト」。「タルト」は勿論、買っています。洋菓子のタルトしか知りませんでしたので、「どうして、これがタルト?」とビックリしたものです。武内陶子さんのお話から、松山では普通に「タルト」と言えば餡を「の」の字にまいた「タルト」なのです。

「佐賀県小城市」へは吉野ヶ里遺跡の旅で寄りました。ツアーではなく個人的に計画して訪れた旅です。馴染みのある羊羹とは違っていて不思議な印象を受けた「小城羊羹」でしたが、中尾隆之さんのお話でナゾが解けました。

これまで、どちらかというとケーキやパイといった洋菓子系が好きでした。旅行をしていると、嫌に「北海道産使用」とあえて強調しているご当地和菓子が目につきます。それまで「北海道産」を全く意識せずにいました。地元民にとっては極当たり前、日常だからです。「北海道産」はブランド品でありもっと誇っても良いのだと旅を通して気付いた次第です。特に餡こものは美味しいです。

ラジオで楽しい旅ができ、丁度「札幌東急百貨店」で「四国・瀬戸内物産展」開催中でした

*写真の「タルト」は丁度「札幌東急百貨店」で開催されている「四国・瀬戸内物産展」(3/2まで)で購入しました。凄い賑わいを見せていました。コロナ禍で旅行ができず、暖かい地方に憧れるのは私だけではなかったようです。

三密を避けながら、大好きな「じゃこ天」と一緒に「タルト」を購入しました。近いうちに旅ができるようになることを願っております。帰宅してから早速「タルト」を頂きました。優しい皮と上品でほど良い甘さの餡です。

 

 

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