弥生三月、寒さが和らぎほっとする日々が増えました。けれども、2日は低気圧の接近でこの冬一番の降雪となってしまった札幌です。猛吹雪のところさえあり、北国の春はそんな簡単に冬とは入れ替わってくれないのです。寒さは緩んだり戻ったりを繰り返していて日中の最高気温がプラスになると心も弾んできます。
様々なひな人形、手作りや古い時代のもの・つるし雛(びな)等が展示され
「3月3日おひな祭り」に因んで「資料館deひなめぐり」(3月2日~3月7日)が行われています。「おひな祭り」の桃の花は厄払いの花・長寿の花と言われています。降雪の中を取材に?訪れてみました。念入りに感染対策を講じて入館です。
「ひな工房八重の衣工房展」
着物地を8枚重ねた「ひな工房八重の衣」の方達の手作りひな人形です。其れ其れが個性的で似ているようで違うおひな様。顔と頭には何と綿棒を使用して同寸法の正方形の古布を組み合わせ八重にしています。素敵な色の組み合わせと小物の配置でこのコーナーは圧巻でした。
小裂(こぎれ)を使った手作りものと古くて珍しいひな人形
「当別甲斐の会さっぽろ」によるつるし雛と傘かざり
北海道では一般的なおひな様ではありませんが、本州の旅行でつるし雛を見たことがあります。ちりめんの生地を使った細やかな手仕事の作品です。こんなにたくさんのつるし雛は初めてで、段飾りのおひな様と違い素朴さの中にも華やかさがありました。
ひな人形作家山田祐嗣さんによる、江戸時代の芥子雛(けしびな)を模した作品や山田さん所蔵の京雛
格調高く厳かな印象を受けたおひな様でした。
係の方が、今日と明日は民放テレビ局とNHKが取材・収録にみえると話されていました。
朝から絶え間なく雪は降り続き、歩道は人がやっと一人通れる状態でした。午後からは吹雪模様になりそうな雪の降り方をしています。「札幌資料館」では桃の節句「ひな祭り飾り」、更に、早咲きの桜が満開の中を一足早い春を満喫させて頂きました。
初日2日は降雪にもかかわらず50名、3日は150名の観覧があったそうです。7日(日)まで開催されています。なかなかこのような「つるし雛」や「八重の衣雛」にお目にかかる機会はないと思いますので、是非お子様連れでご覧頂きたいと思います。