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日記

ボランティア学習支援、書き初め(宿題)の課題「不言実行」と

投稿日:2021年1月13日 更新日:

コロナ禍でボランティア学習支援は対面ではなく殆ど電話で行い主に教科書の音読等でした。オンライン?ではありません。予め音読しておくことで、軽い予習程度の学習しかできないので途絶えがちになっていました。冬休みも終盤にさしかかり、急遽、習字(書き初め)の宿題があり支援を依頼されたのです。まさか電話というわけにも行かず、感染対策は万全だろうと駅裏の公共施設で行いました。

降雪模様という天候予報にもかかわらず徒歩で出かけ、途中地下歩道を歩きました。正直、ここを歩くのには多少戸惑いを感じ最近は殆ど利用していなかったのです。

宿題「書き初め」の課題は行書体で「不言実行」

対象は中学1年生の男子生徒二人です。中学校の習字・書写は楷書ではなく行書が多く、今回の「書き初め」課題は行書体の「不言実行」です。書き初めにはふさわしいだいだいですが、ぶっつけ本番なのです。急遽、教科書を眺め要所を抑えて始めました。一人の男子生徒は全くの初対面なのに話を素直に受け止めてくれたので安堵しました。男女を問わず最近の中学生に接する機会は全くありませんでしたから。

一昔前は書き初めというと画仙紙に書いたものです。今は四分の一くらいの用紙なので頭の中で切替です。一時間近くタップリ練習した後で休憩を促したのですが、そのまま清書へ。計二時間近くを一気に行いました。

「習字は大嫌い。」と言っていたにもかかわらず、彼らの集中力には脱帽です。自信なさそうに振る舞っている一人の男子生徒は、どうしてどうして充分な集中力で取りかかっていました。自分の長所に気づき自信となってほしいです。

書き慣れていないのに、急に「行書体」で書くというのも大変そうでした。今日のようにたった一度の体験ではなく、せめてもう一度くらい行っても良かったと反省しています。けれども、このご時世ですからこれが最大限だったのかもしれません。二人とも個性いっぱいに「不言実行」と清書できました。

今回は短時間で終わるだろうという先入観があり、朱墨液などの準備をしていませんでした。つくづく用意しておけば良かったと反省しています。朱で丸が付けられるとやる気がアップしたのではと思うのです。

続けて美術と国語の宿題を

さて、何とこれで終わりではありませんでした。一人は美術が苦手ということで宿題「自分の手」のデッサンを、もう一人は国語の「作文」を続けました。「作文」は殆ど完成している下書きがあり清書するだけです。美術の宿題の方は、B4の上質紙に自分の手首から手のひらと指を6スタイル描くのです。グー、チョキ、パーの他に後3スタイル?。素直なお子さんでしたのでコツを話し一寸手本を描くとその後には早く描いていました。飲み込みが速い。

お陰様で「脳の活性化」のためには、良い体験ができました。けれども、正直どっと疲れ切ってしまい足取り重く帰宅したのです。夕食を取るとすっきりし、ただ単にお腹がすいていただけなのかもしれなません。

帰宅してから続けて電話で学習して

帰宅してから電話があり、上記の美術に関しては続きがあったとのことです。手のひらの立体感や筋肉について、指の関節とバランスについて、関節のしわの役割等?三点について感想を書かなければならないのですが、問題の意味がよくわからないというのです。

人生、これまで、そのようなことを考えて手を眺めたことはありません。改めてジックリ手を見ながら話したところ、電話の向こうの男子生徒は自分の手を眺め考えたようです。果たして納得できたのでしょうか。その後、保護者の方からお礼の電話があり一安心したのですが。

ただ単に「自分の手をスケッチしよう。」ではなく骨格や筋肉の付き方を捉えさせることで、よりリアル感のあるスケッチができるのかもしれません。「描きなさい。」だけではないようです。成るほど、凄い美術教師。

 

 

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