身近な「クエン酸」や「重曹」は食品に使われており、身体に優しい洗剤ともなりお掃除には欠かせません。年末には大掃除を一度に行うとなると大変ですが、肩肘張らず洗い物のついでに少しずつできるのが「クエン酸」や「重曹」を使った台所周りお掃除です。
「クエン酸」や「重曹」の買い置きがありますが、百円ショップでは水溶性でスプレー式のものもあり、使い分けできそうなので買い揃えてみました。スプレー式を使い終わった後は空容器を粉末ものを溶かし再利用できます。
取りあえず、粉末クエン酸、粉末重曹と重曹水、セスキ水を用意しました。予め、粉末クエン酸は水に溶かし重曹は適量の水を加えペースト状にして置くと使いやすいです。
包丁の錆
以前、金だわしでクレンザーを使って磨いたところピカピカにはなったのですが、その後一気に赤錆が出てしまい磨くのは止めていたのです。今回は初めにペースト状の重曹で丸めたラップで擦ります。その後でクエン酸水をスプレーすると泡で錆を落としてくれます。
先の方は手を切りそうなので止めたところ汚れが多少残ってしまいましたが、以前よりはきれいになりました。十分水洗いすることが大切です。数日置いてもクレンザーで磨いた時のような赤錆は出ていませんでした。
カップの茶渋
これまでクレンザーで磨いていたのですが、あまりきれいになりません。指でペースト状の重曹をこすりつけ軽くこするだけでみるみる茶渋が取れました。
水道蛇口
永年のくせ者でこれまでクレンザーとたわしで試みていましたが、殆ど効果は見られず結局自己満足で終わっていたのです。クエン酸水をスプレーし使い古した歯ブラシで擦るとみるみるきれいになっていったのですが、頑固な汚れが僅かに残ってしまいました。キッチンペーパーにクエン酸水を含ませ暫く置いてみたところ、小さな塊が若干残っていますが、蛇口付近を含めピカピカになりましたので良しとします。
まな板の汚れ
木製まな板の黒ずみが気になっていたのです。ペースト状の重曹でこすりクエン酸水をかけラップでくるみ暫く置きました。樹脂のまな板と違いあまり効果は見られませんでしたが、以前よりは多少きれいになりました。回を重ねて行ってみた方が良いようです。
茶碗
茶碗の裏側です。何となく輪になって黄色い汚れがこびりついています。油汚れに強いセスキ水をスプレーし暫く置き、その後重曹でこすってみたところ取れました。
シンクの汚れ
最後に残ったペースト状の重曹でシンクを一気に磨きあげスッキリです。台所も気分もスッキリ。
電気ポット
今回は行っていませんが、湯沸かし電気ポットを使っていると、湯垢が付いてきたり沸騰した時の音がうるさくなります。我が家ではその音が「クエン酸洗浄しなさい。」と、ポットがお叱りを言っているように聞こえてくるのです。「はい、分かりました。」と、大さじ1杯分くらいの粉末クエン酸を沸騰した湯に入れそのまま放置しておきます。
すると、瞬く間に湯垢がとれるばかりではなくポットの中全体がきれいになります。その湯は捨て軽く水洗いするとポットは見事に蘇り沸騰した時の音もかなり静かになります。
参考までにそれぞれの特性等を
クエン酸：柑橘類に含まれる成分で酸性です。殺菌・消臭効果があり、アルカリ性の重曹と混ぜると発生する二酸化炭素（炭酸ガス）の泡でしつこい汚れをきれいにしてくれます。穀物酢で代用できますが、すし酢や米酢には調味料やうまみ成分が含まれているので適しません。使用後はそのままにせず、重曹で中和させることが大切です。
重曹（炭酸水素ナトリウム）：弱アルカリ性で人体に入ると胃液と反応して水と塩化ナトリウム（食塩）と二酸化炭素（炭酸ガス）に分解されます。ですから人体には無害なのです。研磨作用、軟水作用、消臭作用、発泡膨張作用がありますが、アルミニウム素材には不可です。
セスキ炭酸ソーダー：重曹より強アルカリ性でアルミニウム素材には不可です。強い洗浄力があり、軽い油汚れに効果を発揮します。落ちないときにはキッチンペーパーパックをしたり、ベタついたものの浸け置きが良いです。
＊「百円ショップ」ではこれらの粉末状、水溶性、それぞれスプレー容器のものと取り扱われておりますので、用途に応じて購入することができます。「ホームセンター」では量の多いものもが販売されています。台所の他、風呂場、洗面所の洗浄にも使えますので重宝します。
＊手荒れ防止のため、ビニール手袋やゴム手袋着用をお勧めします。
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