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日記

「円山」登山、4匹ものリスに遇えたお一人様登山道

投稿日:2020年11月21日 更新日:

例年、11月の「文化の日」前後で私の登山は終了している。前回の「円山」で最終と心づもりしていたところ、昨日、ウオーキングをしながら「木道杉林」附近へ行ってみると、何と登山道はまだ歩けそうではないか。明日のお天気次第と思いながら登りたい気持ちでいっぱいになる。

お一人様の登山道を歩いて

翌日、曇りがちな朝を迎えたが、準備万端で出かける。外の空気は冷たく向かい風で顔に吹き付けてくる。下向き加減になりながら、それでも登山口を目指した。登山道の人影はまばらなにもかかわらず、リスの餌場にはカメラを向ける人たち。3~4匹のエゾリスがせわしなく動き回っているが、今は先を急いだ。11月も中旬を過ぎると登山をする人は稀で、予想通りお一人様登山道には後にも先にも人影はなかった。

前回は黄金色の絨毯のように敷き詰められていた登山道、落ち葉は見るからに枯れ葉状態。真っ赤に紅葉していたヤマブドウの葉は既に落葉していた。周りのほとんどの木々も同様で初冬の淋しさを感じてしまう。けれども、気づいてみるとポカポカとした陽射しを感じる。出がけに冷たい風の中を歩いてきたが、いつの間にか陽射しが暖かさを運んでくれていた。

お一人様だったはずが

さあ、まもなく頂上と意気込んでいると全く人影などなかったはずなのに、上の方で石に腰掛け休んでいる男性を発見した。モノトーンの景色の中に黄色いウエアーが際立っていたのだ。一瞬、具合が悪いのかと思ったのだがそうではなさそう。お一人様登山道のはずだったのだが。

「今日は誰もいないと思ったけれど、初めて人に遭ったよ。」と話しかけられた。「同じです。」と答え、どうやらお互いにお一人様登山と考えていたようだ。その方との立ち話が始まった。私としてはかなり珍しいことなのだ。お若く見えるが、80歳代の男性で癌を患い余命数年と言われながら既に十年以上も未だお元気とのこと。癌と知ってから友人の勧めで大雪山から登山を始められたそうだ。

以後病みつきになり、誘ってくれた友人は現在体調不良で登山はできないこと。ご自分は毎日日課として登山をなさっていて、殆ど円山が多いとのこと。体調維持には登山が一番と語っていた。毎日、登山をしているとは凄い。私はそれほどではないが、もしかしたらこれまでにお会いしていたのかもしれない。

暖かく穏やかな頂上で

私は殆ど聞き役に徹しそのまま頂上へ直行した。山頂の温度計をすかさず見ると気温は7度もあり、今日は暖かな小春日和。頂上から眼下を見下ろすと下界のコロナ禍等、ここでは全く思いも及ばない。マスクなしの済んだ空気、この中に何時までもいたいと思った。

それから下山後も登山口までご一緒させて頂いき、殆ど一人で行動している私としては稀なできごと。途中、エゾリスが忙しそうに走り回っていて、リスの冬支度時に遭遇してしまったようだ。円山で遇うリスは殆どエゾリスでシマリスは珍しい。

登山口を過ぎてから、これまで円山では滅多に遭うことはないシマリスにも遇えた。くっきりとした縞模様が印象的なシマリス。思いも寄らず今日併せて4匹目ものリスとの遭遇。その方は6匹だったそうでしきりに話していた。登山道を過ぎてから、円山の雑木林の小道が落ち葉で覆い尽くされそこは既に初冬の風情。

病に見舞われても前向きに行動することで、体調維持が可能であることを学ばせて頂いた今日の円山登山。先程の男性は下山時の足取りは軽やかそうであったが、登りにはかなり時間を要していたようにお見受けした。だから、私の登りでは、遙か前方に人影を全く見ていなかったのだから。

帰宅してから、改めて日記に記し写真を添えてみたが、この時期はまるで茶色とモノトーンの世界。初冬の風景なのだ。

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