雑穀米とか玄米食は体に良いと言われています。以前、白米に雑穀を混ぜながら食べていたことがありましたが、やはり白米だけの美味しさにつられ戻ってしまいました。特に深い意味合いもなく朝食は白米と味噌汁が主となっています。もち米でお赤飯を炊く時には黒米と言っても白米に混ぜて炊くと薄い紅色になりますので、食紅を使わずに重宝します。極々たまに黒米を使ってはいます。
「五穀ブレンド」に興味を感じて
先日のテレビ番組で雑穀の効用やおいしい炊き方について放映していました。改めて雑穀の効用を再認識したところです。一人暮らしなので「気紛れにまた嫌になったら戻せば良い。」の気分で買ってみたのです。スーパーでは結構種類がありますが、取りあえず白米に色がつきすぎないもの、粒が大きすぎないものをと考え「五穀ブレンド」を選んでみました。
「お米に入れて炊くだけ 五穀ブレンド」もちきび、もちあわ、大麦、アマランサス、いりごま
白米をといで普通の水加減にします。加える「五穀ブレンド」は米一合に対して大さじ1杯の目安で、洗う必要はありません。といだ白米に入れて30分以上吸水させてから炊飯します。もし、「雑穀」と白米を混ぜたくない場合は一方に寄せて「雑穀」を入れると良いよく、これで白米と雑穀入りご飯が一度に半分ずつ炊けます。
混ぜないようにして炊いてみました
写真では色の違いはあまりはっきりしていませんが、白米と雑穀入りのご飯が炊けました。大体半々くらいになっています。私は、一度炊いたご飯は2～3日分の朝食にしますので、その日の気分によって白米か雑穀入りかどちらかを食べています。
「五穀ブレンド」を混ぜたご飯には甘みがあります。少々歯ごたえを感じますので、しっかりと噛む習慣をつけるためは向いているのかもしれません。以前に食べていたことを思い浮かべながら、続けて行こうと考えています。「雑穀」は白米には含まれていないミネラル、その他微量栄養成分が豊富なので苦にならない程度に食べていけば良いのではと考えています。
子供の頃、「雑穀」や「麦飯」のイメージとして
アワ、ヒエと聞くと子供の頃、父が小鳥を飼っていてその餌のイメージしかありませんでした。当時は制約がなく？家庭で小鳥を飼うことができたようです。そのアワやヒエをまさか年齢を経て「雑穀」として食べるようになるとは。
「麦飯」と言うと仙台の「牛タン麦飯」が全国的に有名です。仙台旅行で実際に本場物を食べましたが、美味しかったです。でも、私の「麦飯」のイメージは決して良いものではありませんでした。子供の頃、サラリーマン家庭に育ち戦後生まれの私たちは決して豊かな生活をしているとは言えませんでしたし、あの貧しさは当時、どこの家庭もごく普通でした。今、考えると極めて質素でしたが、かえって健康的だったのかもしれません？
確かお米は配給制で、買う度に通帳に記入していたように記憶しています。白米は貴重でしたので、麦が混じっているのは当たり前、今で言う「麦飯」そのものでした。白いご飯をお腹いっぱい食べてみたいと思ったものです。ところが現在は見直され健康志向で「麦飯」ですから、世の中は全く180度変わりました。
「雑穀」について調べてみました
「一般社団法人 日本雑穀協会」による分類では学問的に細分化されていますので、私が購入した「五穀ブレンド」の雑穀を中心に要点のみ記します。
アワ：イネ科 エノコログサ属 多年草、日本古来の五穀、タンパク質や脂肪に富んで炭水化物は低い、ミネラルや食物繊維が豊富 粟おこし等でお馴染み、諺に「濡れ手で粟＝濡れた手で粟を掴むとごっそり手についてくる。転じて、労せず多大な利益を生む。」
キビ：イネ科 キビ属 五穀の一つ 「桃太郎」のキビダンゴは有名、「万葉集」にキビの記述がある。米より甘みと少しのほろ苦さがある。
アマランサス（アマランスとも言う、花に萎れることがないが語源）：ヒユ科 ヒユ属、疑似穀類、アンデス原産でアステカに欠かせない穀物、PH・塩分・環境・温度変化・干ばつに強い、遺伝的多様性と環境適応能力に優れている、ミネラル（リン・マンガン・鉄）が豊富、アミノ酸・タンパク質が豊富、グルテンを含まない、最近脚光をあびている雑穀
オオムギ：イネ科オオムギ属 食物繊維が豊富（日本人は主食として利用していないオオムギ、ライムギ、エンバク、ハトムギ、モロコシを雑穀に含む）
ゴマ：ゴマ科ゴマ属（ゴマ、エゴマ､アマニ、ヒマワリの種等主に油脂を利用する油穀も雑穀に含む）
『狭義』には「主穀」と「雑穀」は穀物。疑似穀類はソバ、アマランサス、キノア。そして豆類。『広義』には主食以外に日本人が利用している穀物の総称を「雑穀」といい、ナッツ類（ピーナッツ、アーモンド、クルミ、カーシュナッツ､ピスタチオ､松の実、クコの実、カボチャの種など）は含まれないそうです。
「雑穀」は、優れた穀物として『優穀』といっても良いでしょう。
追記 2020.11．11
朝食は白米に拘っていましたが、思い切って「五穀ブレンド」に替え一か月あまり経過しました。半信半疑でしたが、すこぶる快腸の毎日を送っています。