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日記

「ムラサキシキブ」は花より実に注目され、雅な名前の由来は紫式部からとか??

投稿日:2020年10月19日 更新日:

いつもの散歩道でふと立ち止まってしまいました。大振りの鉢物にカメラを向け写真を撮っている女性がいるのです。通りに目立つ植物があるとカメラを向ける人がいるとは。その植物は枝ぶりが見事で小さな葉がいっぱいついているのですが、季節柄実は殆ど目立ちません。

散歩道で見つけた「ムラサキシキブ」

「何というのでしょうね。」と、声を掛けられ近づいて良く見ると、紫色の極小さな実がたくさんあります。思わず「ムラサキシキブでしょうね。」と答えました。「以前、生け花の花材で使ったことがありますが、それは本州ものでした。まさか、北海道でも育つなんて。」と、目をこらして見ると、実の付き方といいやはり「ムラサキシキブ」そのものです。一粒の直径は僅か1~2ミリメートル。

過去に、生け花で一度だけ花材にしたことがありました

これまでこの通りを歩いていてどの様な花が咲いていたのか、殆ど記憶にないほどです。花は色も大きさも目立たなかったのかもしれません。実の方で注目されている「ムラサキシキブ」。現職の頃、仕事の合間に生け花を学んでいたが、花材は本州ものが主で「ムラサキシキブ」をたった一度だけ使った記憶があります。

本州ものの草木の名前は身近ではなかったので、覚えづらくなかなか記憶として残らなかったものです。今、考えてみると北海道では日常見られない花材を使っていました。けれども、たった一度きりの実の状態で使った「ムラサキシキブ」は何故か印象に残っているのです。大げさにもその雅な名が強烈なインパクトを残していたのかもしれません。

花の写真を撮るのが好きな方に出会って

その後、その女性も同じ方向へ向かうようで暫く会話しながら歩きました。医科大学病気へ行く途中なのだそうです。ご自分の体調がすぐれないためかと勝手に思い込んでしまいました。よく散歩をなさり季節の花が咲いているとその度に写真に撮るそうです。

スマホにはいっぱい写真が収められていること、娘さんご家族と同居していること、お孫さんのこと、そしてご主人のこと等。近況を語り尽くしてくれた500メートル足らずの散歩道。

分かれ道にさしかかり、ご主人が入院なさっていて退院が近いと嬉しそうに語っていました。ご自分の体調が悪かったわけではなかったようです。私の散歩エリアと花を見つけると写真に撮ってしまうところが同様でご縁を感じてしまいました。「これから、散歩中にお会いできるかもしれませんね。お互いに健康に気をつけて過ごしましょう」と、別れました。

「ムラサキシキブ」について

ムラサキシキブ:シソ目、クマツヅラ科 落葉低木、日本各地の林に自生している。果実は紫色で美しい。和名の由来は、この高貴な紫色の実を歌人の紫式部に重ねたもの。実の付き方が小ぶりなものは「コムラサキシキブ」。

花言葉は、「聡明」、「上品」、「愛され上手」

「日本各地の林に自生している」とは?

本当でしょうか、北海道の林に自生?未だ見たことはありません。見落としているのでしょうか。札幌に住んで数年経ちましたが、以前住んでいた石狩南部との気候や植物の違いを実感している毎日です。北海道に住んでいてもこうなので、まして本州との違いは歴然としています。津軽海峡のブラキストン線を境として南北の動植物は全く異なることを過去に学びましたが。

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