最近は近くの山への軽登山とはいえ、自宅を出た時から登山が始まっています。と言うのもこれまでは地下鉄とバスを乗り継いで登山口へ向かうのが常でした。けれども、大丈夫とは思いながらも公共交通機関を避けているのです。手すり、つり革と余計なところに無意識に触ってしまうかもしれませんので、不安があります。登山口までは多少時間がかかりますが、とにかく歩くことにしているのです。
三密を避け避けながらの「三角山登山」
「三角山」登山口までは緩やかな上りの道を1時間ほどあります。快晴な空の下、それほど苦にもならずに歩けました。登山口の駐車場には予想以上に多くの車が止められていて、ステイホームも限界?息抜き?等、何処も同じと、勝手に想像してしまいました。エネルギーが有り余っているのか、児童館の小学生と思われる子供たちが駆け下りて来ました。学校がずっと休業のため室内で過ごす機会が多くなり無理もないことと思われます。
「三角山」には登頂コースがいくつかあり、今日は一気に急登し頂上へ向かうコースにしました。出会った登山者はマスクを着用です。規模的に比較はできませんが、「富士山」はどのコースからも登山禁止となってしまったようです。殺到する登山者で登山道は密状態、山小屋に宿泊する登山者でまた密状態そのものになるからとのこと。
例え低山とは言え「三角山」を含め札幌周辺の山々も登山禁止とならないように、一人一人がマナーを自覚しないとならない状況です。正直、マスクがけは眼鏡をかけていると曇ってしまうので、顎マスクにしてたまに深呼吸、その繰り返しです。
春の山野草はまだ見られます
頂上を目指して登り始めると、「円山」同様、ニリンソウとヒトリシズカが出迎えてくれました。僅かにスミレやエゾエンゴサクも見つけましたが、花の盛りはそろそろ終わりに近づいているように見受けられます。マイズルソウが花をつけ始めていて、白く小さな花がまるでその名のごとく鶴が飛んでいるような花なのです。
時短急登コースなので、一気に岩場に差し掛かかりました。足を取られないように一足一足注意深く登り、東屋が見えてきたところで一呼吸置きました。たどり着いた頂上では、先程の車の割には人が少なくて、どうやら他のコースを回ったように思われ気が抜けてしまいました。
山頂の看板によると新しい発見です。「三角山」は測量の三角点で正式名は「琴似山」。遠くから眺めて三角形に見えるからではなかったのです。山自体、三角形をしており、「三角山」の方が慣れ親しまれているように思います。「琴似山」というと、相撲取りを連想してしまい笑いを噛み殺してしまいました。
登山口近くの「果樹園」を遠くから眺めて
下山後、登山口から数百メートル進んだところの果樹園へ行ってみました。丁度、桃やリンゴの花が満開と聞いていたのです。果樹の花を見たことがないので、期待に胸が膨らみます。果樹園の中へはもちろん入ることはできませんが、外側から眺められ感動です。
作業されている方の姿は見えずに声だけが遠くから聞こえてくるほど広い果樹園です。梅園で有名な「平岡公園」のようで、花が盛りの果樹園は壮観の一言に尽きます。白色にほんのりと赤みを帯びたりんごの花。桃の花はあの桃色の花なのでしょうか。遠くから眺めるだけなのでよくわかりませんでしたが。
秋にその実りを求めて、また訪れてみたいと思うのです。「三角山ひろば」という直売所が「三角山」登山口のすぐ側あります。