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日記

木々が芽吹き花であふれる北海道の5月、眩いばかりの光と花の春へと

投稿日:2020年5月14日 更新日:

散歩をしていると様々な思いを巡らしている自分がいます。最近のこのページには、サクラをはじめ「花」のことばかりを記しています。それはどうしてなのかを自分なりに捉えてみました。

北海道の5月は木々の芽吹きとともに一斉に花々が咲き始めます。本州の街路樹には常緑樹が多く、冬の間、街中に色そのものを見ることができるのですが、ご当地北海道は冬そのものの趣が全く異なってしまいます。

冬のモノトーンの世界から、眩いばかりの光と花の春へと

北海道の冬、木々は殆ど落葉し一面が白とモノトーンの世界、まるで子供の頃の白黒映画のようになってしまいます。街中を急ぐ人々の服装は沈んだ色、落ち着いた色、暗い色とどう表現して良いのか、一言殆ど暗い色が多くなってしまいます。私自身手持ちのコートを思い浮かべても、紺、黒、グレーとやはり無難な色を選んでいます。

半年近くもそのような世界にどっぷりと漬かっているような北海道の冬。それを至極、当たり前に過ごしてきたので、辺りが一気に春へ向かうと心はウキウキしてくるから不思議です。長い冬から解放される爽快感、それは暖かい地方にお住まいの方には分からないでしょう。

春は眩いばかりの光を放ち、レンギョウの眩い黄色、キタコブシの白色、梅や桜のピンク色や白色。花壇の花ムスカリの青色、シバザクラのピンク色とカラフルな世界をモノトーンの世界に広げていきます。

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「池坊生け花」を学んでいたことがありました

過去、30数年間も「生け花」(池坊)を学んできました。「生け花」は季節を先取りしながら草木に接し、家の中には草木と花を切らすことはありませんでした。一応、看板もとりましたが、それ以上に関しては考えませんでした。「生け花」の基本は、あくまでも本州の季節を先取りしてお稽古をしていきます。今は、流通が行き届き本州の木々や花を瞬時に手に入れるのは容易です。

少なからず、疑問に思っていたこととして、なぜ、その時季の北海道の木々や花を使わないのかということでした。最近は変化しているのかもしれませんが、地元北海道には様々な草木で溢れているにもかかわらず。と、言いましても長期間に渡って十分に草花や木々と親しむことができたのは貴重な体験です。

登山で高山植物との出会い

花好きの理由として、更に、夫との山歩きですっかり山野草のファンになってしまったことがあげられます。登山の回数が増え本州まで脚を延ばすと、雪解けとともに可憐に咲く山野草、高山植物。名前を覚えるのが大変なほど多種あります。本州の「お花畑」と言われる名だたるところへもいくつか訪れました。

会津駒ヶ岳、鳥海山、八甲田山と思い出は尽きませんが、何といってもやはり北海道の「大雪山系」が最高で、それに勝るところはありません。その中でも五色岳からトムラウシ山への一帯と日本庭園です。他にも北海道の初夏の山々、羅臼岳、ミニ尾瀬といわれている雨竜沼湿原、オロフレ山、富良野岳等は引けを取らず高山植物が咲き誇ります。

最近は遠方への登山からは縁遠くなってしまいました。けれども近郊の藻岩山、円山、三角山がそれらを十分満たしてくれます。いつも心を和ませてくれる花たち。

「故郷はどこですか。」と問われたら、「北海道です。」と答えます。北海道大好き人間なのです。

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