淡いピンク色に花を咲かせていたソメイヨシノやヤマザクラは小さな実をつけ、黄緑色の小さな葉が出始めてきました。近くの公園を歩いていると、遠くに濃いピンク色が目に入りました。えっ、と不思議に思いそばによってみるとヤエザクラなのです。ソメイヨシノやヤマザクラの花の満開から、1週間ほどおいて咲くヤエザクラ。花の色そのものは濃いめで花びらが重なり合い派手さを感じる桜です。
豪華で見応えがある「ヤエザクラ」
「札幌教育文化会館」のヤエザクラ
大ぶりの木々の新たなヤエザクラが花を付け重厚さを増しています。木の幹といい、エゾヤマザクラが開花した後、枝垂れ桜ほどではありませんが枝が花で覆い被さるように咲く様は何にも例えようがありません。
「ミニ大通 散歩道 開墾と美術の道」のヤエザクラ
人知れずサクラの名所の一つで、ここにもヤエザクラの木があり感動です。レンギョウの黄色とユキヤナギの白色とヤエザクラの濃いピンク色、それが重なってより美しさを増しています。
南4条通りのヤエザクラ並木 20丁目から26丁目にかけて
2~3日前に通った時にはまだ三分咲きでしたが、すっかり咲き誇っています。木の根元に植えらたチューリップと美しさを競い合っているようです。人通りの多い通りではありませんが、犬の散歩やのんびりとウォーキングしている方にお会いしました。
「大通公園」のサクラ
12丁目「バラ園」。よく知られているエゾヤマザクラやソメイヨシノではなく、遅咲きの桜が濃淡の色の競演です。すぐそばに花を咲かせていたハナズオウ、初めて知る花。濃い紫色をした不思議な花です。
昨日、桜前線は釧路へ到着しました。札幌の桜の満開はソメイヨシノやヤマザクラ、シダレザクラそしてヤエザクラと続きたっぷりと楽しませてくれました。そろそろ次の花へとバトンタッチしていきます。そう言えば、ラベンダーやイソツツジが堅いつぼみを膨らませ、アジサイはたくさんの黄緑色の葉が顔を出し始めました。
早朝の散歩から帰宅すると
2月からこれまで3か月半もの間、「緊急事態宣言」、「外出自粛」と行動が限られています。他人との会話といったら、透明ビニールシートの向こうのスーパーレジの方と一言二言。それも二~三日に一度です。友人とランチやお喋りをしたり、学びの講演会に出かけたり、コンサートを聴いたり、近くの温泉施設へ出かけたり等、そんな日常にいつ戻れるのでしょうか。
車を運転していてトンネルに差し掛かると一瞬戸惑いをおぼえます。トンネル内は直線とは限らず、曲線もあります。走っていて向こうに明るい出口の兆しが見えるとほっとします。今はただ出口の全く見えないトンネルを走行しているそんな車に乗っている心境です。
早朝の散歩道で心を和ませてくれる花たち。帰宅し部屋で読書をしながらも、ついため息が出てしまう自分がいます。医療関係の皆さんに感謝し、そしてずっと学校へ行けず自宅で学習している子供たちを思いつつ、ただ巣ごもりしています。