早朝の「大通公園」は人影はまばらで、ひっそりと静まり返っているものの、春のイメージに衣替え。花壇に花が植え込まれ冬枯れから一変、華やかさが増している。パンジーが主で、デージーが所々に植えられていた。周りの樹木の花の芽が膨らみ、早くも白いキタコブシと薄紫色のモクレン、黄色いレンギョは今が花盛り。しかし、12丁目の「バラ園」はやっとバラの芽が出始めたところで、本格的なバラの花を楽しむにはもう少しお預けのようだ。
遊具で遊んだ後には手洗いを忘れずに
今は人が座っていないけれども、規則正しく並べられているベンチ。先日、雪解けを見計らって設置されたばかりで、大勢の来園者を待っているようだ。不特定多数の子供たちが遊ぶ遊具施設、使用禁止になっている地域があると聞くが、ここ「大通公園」では、遊んだ後の手洗いの喚起を促す注意書きが添えられている。
家の中に隠ってばかりいると大人だってストレスが溜まるのは当然で、元気に遊んでほしいと思う。付き添うママ友たちがお喋りに興じて三密を忘れないようにと、ニュースでは盛んに講じられているが。
通年を通して途絶えることなく催し物で
例年、これから季節を追うごとに催し物が目白押しの「大通公園」。地元民のみならず観光客をも楽しませてくれるはずであったが、今年はすっかり様相が変わってしまった。年間を通してどんな催し物があるのかを調べてみると、さっぽろライラックまつり、よさこいソーラン祭り、すすきの祭り、さっぽろ8月祭、花フェスタ、ラーメンまつり、ビールまつり、オータムフェスタ等。
軒並み中止の残念なニュースが入ってきて、えっつ、まさかとは想いながらも致し方ない。一市民として、催し物そのものを楽しめるが、時間をかけ形づくられていく有様や手際よい後片付けといった裏方を眺めているのも興味深かった。
急遽、開催が決まった「東京2020オリンピック・パラリンピック」の競歩とマラソン
そして何といっても「東京2020オリンピック・パラリンピック」の競歩とマラソンが、すべて今年はお預けとなってしまった。2020年の幕開け2月の「さっぽろ雪まつり」、この冬は少雪といわれながら開催でき更に滞りなく続いていくはずであった。その後、急速に感染が広がっていった「新型コロナウィルス感染症」に、今はただ我慢するのみの毎日が、続いている。
寂しげな「大通公園」に優しさと彩りを添えて
寂しげな「大通公園」だぅたが、花壇に植え込まれた花たちが優しさを漂わせてくれている。これから、周りの樹木の花も咲いて、訪れた人達に安らぎの場を与えてくれる「大通公園」。例え、通り過ぎるだけになってしまっても。