日記

「世界のニュースを日本人は何も知らない」谷本真由美著から

図書館は暫く閉館しているので、書店へ出かけ一度に2~3冊購入するが、たちまち読んでしまう。それで、以前に読んだものを再度読み直すこともある。今、机上には気が付いたら6冊積んである。その中の1冊「世界のニュースを日本人は何も知らない知らない」谷本真由美著は、思うところがあり3度目となる。

「春分の日」の昼下がり「ぼたもち」を頬張りながら本書を手に取ってみた。わだかまりが解決できそうな予感がして。

「日本人は、少子高齢化で下り坂を転げ落ちている国、失われた20年間で十分予測できた課題への対策を怠った国」と他の先進国からの厳しい評価を送られて・・・表紙の衝撃的な文にひかれ購入した。第一章から第六章まであるが印象深かった第五章を感想を交えながらかいつまんで記してみた。

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第5章 世界の「教養」を日本人は何も知らない

「老いを恐れる必要はない」

「老いを恐れる必要はない」日本は、若さを礼賛し新しいものを良しとする風潮がある。若いアイドルグループばかりのテレビ歌番組、若い女性や男性のニュースキャスターの多さ、アンチエイジングという言葉が巷に飛び交っている。30代、40代で「もう中年だから」「もう年齢だから」という発言はヨーロッパでは驚かれてしまう。

この辺りを読んでいて「そうなのか。負い目を感じることはないのかもしれない。」と、ふと思った。僻みかもしれないが、団塊世代の私は、「団塊の世代 後期高齢者 後、○年後の○○年問題」のニュースを耳にすると「用無しは早く死んでよ。」としか聞こえてこない。それは、酷くないですか。

戦後の「産めよ育てよ」の時代、第一次ベビーブーム世代として生まれ、あの日本の高度成長を支え、第二次ベビーブームをよんだ私たち団塊世代。だからといって今更そんな、という思いと、むしろ今頃になって後ろめたさを感じながら生きていくなんて予想もしていなかった。この本との出会いにホッとする。

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ヨーロッパでは若い人の立場の方が弱く、中年以上の人はむしろ堂々としている。歴史の長い建物の方が新築より重宝される。これは人間に対しても同様。人間も建物も、年月を積み重ねた分、魅力や円熟味が増す。心理学や老年学では「知能は加齢とともにどのように変化するか」で研究が行われてきた。

真の知能は一面的ではなく、単なる知能検査で計測できるものではない

知性は「結晶性知能」と「流動性知能」に分けられる。「結晶性知能」は長年にわたる経験および教育や学習から獲得していく知能で、高齢になるほど高まる。「流動性知能」は瞬発力や記憶力、集中力といった能力でこれは加齢とともに衰える。「結晶性知能」は加齢とともに高まるので、意思決定や外国語学習には中年以降の方が有利となる。

真の知能は一面的ではない。さらに、単なる知能検査で計測できるものではなく、総合的で複雑。過去にされたことに対してさまざまな経験から、考え方や感じ方を上塗りしていく。経験が多ければ多いほど自分の行動を適切に調整することができる。経験から得られる知恵に勝るものはない。

かつての「おばあちゃんの知恵袋」のように重宝されていた。歳を重ねることを恐れるのではなく、総合的な判断が得意になると思えばよく人生を楽しむことができる。何でもかんでも若ければいい、新しい方がいいという日本人の価値観は視野の狭い馬鹿げたもの。谷本真由美さんは海外での就労経験が豊富で現在もロンドン在住である。外側から見た日本人気質を捉えているが、実際に多くの日本人は私を含め井の中の蛙であろう。

先日の「NHKラジオ第一 ラジオ深夜便」から「もったいない精神で建築を変える」という題で、管理建築士:佐々木勝敏さんがお話をしていた。それをメモし、私の日記にも収めている。本書を読みながら、立場こそ異なるが同じような考えであることが分かった。日本人の中にも少なからずいることも。

日本の教育は従来型の暗記型や詰込み型である。しかし、近年ほかの国では「非認知能力」だという考え方が一般的になりつつある。「非認知能力」とは他人の気持ちを汲む、人の境遇や気持ちに共感する、異なる価値観を柔軟に受け止める、我慢をする、人に譲る等々。時間をマネージする、自己に対する動機づけ、失敗から立ち直る強さ等、主に感情面や情緒面での感性や能力を含む。

「非認知能力」は5~6歳までが大切

幼児教育は5~6歳までが大切だと言われている。詰め込み方ではなく、保護されることや愛情を受け取ったりすること、子供が親や友達とさまざまな体験をすること、楽しく交流することを含んでいる。「非認知能力」が高い少年少女は自己管理能力が育まれているので勉強でも高い成果が上げられるだけでなく、反社会的な行動や犯罪に走ったりする率が低い傾向にある。

相手の気持ちや立場、行動の結果をきちんと考えて行動できる。「非認知能力」は幼年期以降でも20歳を超えてからでも成長していく。周囲からの働きかけや教育によって後天的に伸ばしていくことが可能なのだ。知性・知能に対する遺伝の影響は予想していた以上に大きく、50%を占める。

残りの50%は環境へのや教育により大きな影響を受けるため、「非認知能力」を伸ばす取り組みも総合的な能力の形成に効果がある。受験や詰め込み教育、入学した学校名が重要と考えている方は、「非認知能力」の重要性をいま一度学ぶ必要がある。

学歴や学閥を笠に着せないということでしょうか。しかし、まだまだ、どの職場や職種に於いて寛大な方等、稀にしかいないのではないか。38年間働いた職種は判を押したように全く同様で典型的だった。考え方や捉え方そのものが徐々に変化し、少しずつ実力主義、能力主義の世の中になっていくように願っている。若い人たちに希望を託すしかないのかもしれない。気が付いてみたら、「取り残された国」になっていることのないように。

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ささやかな暖かさ、明るさ、喜びをおぼえながら

春分を境にして、夜明けが早く日没が遅くなり日ごとに暖かさがましてくる。「春」が近づいてくるのを実感する。3月19日、北海道の「緊急事態宣言」は解除された。「要請」であって法的根拠はないとはいえ自粛ムードの中に過ごす。どんよりとした日々が続いていたので、「春」にささやかな喜びをおぼえる。買ってきた「なばな」が小さな蕾から可愛い花を咲かせてくれた。

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今日は「春分の日」。その昼下がり、読書をしながら美味しい「ぼたもち」を完食してしまった。「春分の日」の頃は「ぼたもち」と言いい、それが「秋分の日」の頃になると「おはぎ」と言うそうで、「こし餡」と「粒餡」の違いはあるが、見かけと味は殆ど同じにしか感じない。今日、食べたのは、「はんごろし」?、「こし餡」と「粒餡」の中間ような。

 

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