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日記

「ボランティア活動」で学習支援を、さて対面ではなくどんな方法で?

投稿日:2020年3月20日 更新日:

「新型コロナウイルス」で「外出は自粛を、濃厚接触はいけません。」のご時世です。小中高校や支援学校もしばらく臨休となっています。ボランティア活動の学習支援ですが、商業施設のイートインスペースでの学習、公共施設での学習等、全てが不可能となってしまいました。さて、どのような方法で学習を続けたらよいのでしょう。

えっ、電話で学習?

タブレット端末やケーブルテレビで行うこともできるようですし、若い学生さんはライン電話で上手に行っています。どちらにしても、一歩引いてしまいました。しかし、同じ方にばかり負担をかけるわけにもいきませんので、考えた挙句、電話学習としました。まあ、年寄りが考えることですからこれしか。

飽くまでも学習は基本が大事なので、主に、教科書を使用して同時に開きながら行う方法です。勿論、それぞれ、同じ教科書が必要となります。顔の表情を見ることはできませんが、声で判断することはできます。しかし、「算数」は、計算の過程や作図を見ることができませんので無理です。これは若い方のライン学習にお願いし、「国語」と「社会」は何とかなるのでは、と考えた次第です。

現職の頃の授業を思い浮かべながら

早速、「国語」を試みることにしましたが、「書くこと」は、漢字練習を含めて親御さんにお願いするしかありません。改めて、教科書を眺めてみると懐かしい教材が目に入ってきました。現職だった頃の授業風景を思い浮かべながら、「物語教材」から取り組んでみることにします。

初めに範読をして、新出漢字の練習、挿し絵からあらすじを考えて、段落分けをして等々。例え、たった一人の子が対象であっても、手を抜くことはできません。自ら、音読練習をしてみました。呆れるほど、全く声を出さない日々が続いていましたから。

声を出すことで、反対に元気をいただてしまいました

さあ、いよいよ学習(授業)開始。過去に喋り過ぎる授業は良くない、と言われていたのを思い出しました。電話ですし、一人でしゃべり過ぎないようにと肝に銘じて。小学校の授業のように、50分行って10分の休憩を取り、続いて「社会」の歴史です。江戸時代末期から明治にかけて、北海道と本州の物資の輸送を北前船で行っていた時代の学習でした。現在と比較し、小樽を含めた日本海側の地域の栄枯盛衰をニシン漁を通して学びます。

一回目の学習は、思いもよらず、時間を短く感じるほど楽しくできました。これからも、予め下調べをしながら行っていく必要があります。現職の頃は、教材研究と言っていました。今日は、私の方が元気をいただいてしまいました。

このように外出自粛であっても、塾などが配信しているインターネットを利用すると、家庭に居ながらにして学習できます。将来、学校なんてなくても良いのでは、という思いが頭をよぎりました。本州に住んでいる孫から「早く学校に行って友達に会いたい。」というメールが度々届きます。「先生に会いたい。」は、さすがにありませんでしたが。

人は、人との関わりの中で、良きも悪しきも学び成長していきます。学校は小さな社会ですから、教科を学ぶことはもちろんですが、人間関係や最低限の常識、マナーを試行錯誤し会得していきます。その中で、担任教師は子供たちの人間関係の糸が絡まないように知恵を育んであげなければなりません。いえ、絡んでも構わないのですが、あくまでも、心や身体を傷つけ合うのだけは許すことはできません。そこまで至ることのないように。

教師は時には失敗もします。だから、子供たちとともに学び人間として成長していかなければならないと思うのです。偉いわけではないので、決して上から目線ではなく、というのが理想でしたが、失敗の連続の私でした。その戒めとして今できることは、せめてボランティア活動で学習支援を、と考えている訳ですが。

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