日記

LRT都市サミット札幌2019 記念講演(市民ホールにて)

投稿日:2019年11月11日 更新日:

「LRT都市サミット札幌2019」~人と、まちと、未来と。LRTがつなげる幸せのループ。~11月8日(金))サミット、9日(土)記念講演(市民ホール)10:00~12:00  新聞で開催が分かり、申し込み期日が終了していたが、再度申し込み募集があり応募してみた。それもパソコン入力のみで、旧漢字や数字の大きさで、5~6回もやり直しをしやっと送信された。

未だ苦手である。「路面電車」が走っている都市間のサミットで元々、札幌出身ではない私にとっては興味津々。「路面電車」は、現在、19都市で運行されているそうだ。どのようなお話を聞くことができるのか楽しみに参加させて頂いた。

「人と、まちと、未来と。LRTがつなげる幸せのループ」 記念講演

始めにオープニング映像が流れ、その後、「街歩き研究家 和田哲トークライブ」で進められた。札幌市の路面電車は1918年に札幌軟石を運ぶための馬車鉄道として誕生したのが起源。1964年には人口75万人で、現在の3倍の25㎞を走行していた。

マイカーの普及や1972年冬季オリンピックの開催に伴う地下鉄の新設で、1974年には8.5㎞に縮小され経営が危ぶまれる。人や環境に優しい交通機関として見直され、2005年継続決定。2012年ループ化され、新型車両として2013年ポラリス,2018年シリウス誕生。

街歩き研究家 和田哲トークライブ「知っているとおもしろい札幌路面電車」

街歩き研究家の和田哲さんは、以前、「ブラタモリ」の札幌版に出演されていた方だ。番組の中であのタモリさんと軽妙なトークを繰り広げていたことを思い出した。。1918年、北海道50周年博覧会が行われ路面電車が開業となった。

当時は、ほとんど自動車は走っていないため歩行者との距離がかなり近い。札幌は名古屋と縁が深く、明治からの古い車両を譲渡され、分解して運んできた機材を現地(札幌)で組立ててくれた。昭和40年代には、逆に連接A830型を名鉄にモ870型として譲り、2005年まで現役で走っていたそうだ。

珍しい車両として、昭和30年代には親子電車が走っていて、切り離し可能だが中で繋がっていなかったため、1人の運転手に2人の車掌が必要で人件費がかさみ今は走っていない。路面ディーゼルカーもあった。ひと冬に6mの積雪がある札幌だが、ロータリーブルーム式除雪車(ササラ電車)の出動でこれまで運休がない。

そのササラは本州産の孟宗竹。札幌路面電車開通の大正9年から96年間運休がなかったが、遂に2016.12運休してしまった。地球温暖化に伴い、近年、雪の状態が本州並みに湿り気を帯びてきている。一般家庭の除雪も重い雪に難儀しているところだ。最近は見られないが、イベントがあると花電車が走っていた。

来年のオリンピックを祝い花電車が復活することを願う。実際に走らせなくてもマラソンコース沿いに展示するだけでも復活させてはどうか。

石丸謙二郎氏と村井美樹氏とのトークショー「LRT・路面電車の楽しみ方を語ろう」

石丸謙二郎さんパーソナリティーの日曜日の朝、ラジオ「石丸謙二郎の山カフェ」でお聴きしている。主に、本州の山でのエピソードが多く、最近まで本州の山に幾つか登っていた私は、興味深く聴いていたが、お声と今日拝見したお姿に少なからずギャップを感じてしまった。全くイメージが違っていて、ごめんなさい。それはさておきお二人のトークの中からお聞きしたことを、前向きに捉えまとめてみた。

車全体も減っていく時代になるので、地下を掘り莫大な費用を要する地下鉄より路面電車の方が格安な工事費で済む。そして、何よりも人と環境に優しい。動力はエンジンではなく、機械装置が単純なモーター仕様。車両は長持ちし、レトロな車両が各地で未だ健在。例えば広島市では、被爆車両が今でも走っていて歴史を伝えているという。これは驚きだった。

栃木県宇都宮市、沖縄県の那覇や石垣島では街づくりとのセットで路面電車を走らせようと進められている。路面電車は将来的になくなることはないと思うが、既存の交通機関と繋がると良い。そうすることで観光としてのメリットがある。更に、観光面でメルボルンには二両編成のレストラン列車がある。一両が厨房でもう一両がレストランになっていて貸切ることができる。

札幌は生活圏内では便利であっても、札幌駅からは路面電車に乗ろうとする観光客にとってはかなり不便。近年、札幌の路面電車はループ化され、約一時間で一周できる。ライブ列車、落語列車、レストラン列車、ビアガーデン列車、カラオケ列車等、一般市民は勿論、観光客にも貸切りで提供するのはどうか。親子向けにも絵本読み聞かせ列車、バルーンアート列車等、色々アイディアは浮かんでくる。

子供の頃、旭川で路面電車を利用したことがある。今は札幌のみならず函館でも健在なので、見直されてきた価値を大切にして欲しい。今回の「サミット」と「記念講演」は札幌市主催であった。それにしては市民ホール3割~5割の入りで、正直寂しい限り。全国から路面電車の走っている都市の副市長級の方々が参列していたのに、残念な気持ちは無ぐいきれないのだが。

-日記
-,

Copyright© コマクサ|札幌円山近郊山登りとお勧めスイーツと雑記 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.