日記

「円山」登山で、ドングリで頬ぶくろをパンパンに膨らませた愛らしいシマリスに会いました

投稿日:2019年9月29日 更新日:


朝から曇り空だったが、天気予報では雨の確率は低かったので早朝から出かけることにした。
早朝なので、シャッターが下りて人影もまばらな歩道をひたすら「円山登山口」を目指して歩く。
杉林の木道でさほど変わった様子も見られないと思っていたら、突如として足元近くで「ヤマガラ」のつがいが地面で何かをついばんでいる。急いでカメラを探していたら、あえなく目の前から消えていた。ほんの一瞬の出来事だった。相手には翼がある。
それから秋らしいものもないし、いつものリスの餌場にリスはいないし、これでは詰まらない一日になりそうだと、ふと思った。
そして、登るにつれ、お一人様登山者が多い日だと感じた。早朝の円山登山を日課にされている方、孤独に浸りたい方等、それぞれの思いでここへ足を運んでいるのであろう。
時折、紅葉した葉がさらさらと静かな音を立てて落ちてくる。風で吹雪のように葉が落ちてくる風景に出会ったが、カメラを探している間にその瞬間を逃してしまう。今日は逃す機会が多い日なのだと、落ち込む。

いつものペースで難なく山頂へたどり着いた。「円山」は標高300m足らずの山だが、頂上付近には岩石が露出していて、遠い昔は火山活動をしていたという名残らしい。
「こんな平凡な日もあるよ。」と、自分に言い聞かせながら下山する。

途中、カメラを構えた人たちが一点に集中していた。あのエゾリスの切り株の餌場。ヒマワリの種がいつの間にか置かれていてリスの餌場となっている。
内心、「餌付けは反対。」と思いつつもその可愛らしさにカメラを向けてしまった。三匹のエゾリスが素早い動きで和ませてくれる。

また、ひたすら歩き続けると一人の若い女性がカメラを向けていた。何を撮っているのだろうかと見ると、野生のシマリスだった。「これだ。」と、改めて思った。

両方の頬ぶくろを膨らませているのに、まだドングリを探している。パンパンに膨らんでいる頬ぶくろは自力で冬支度をしている証拠。一生懸命、あんなに小さい体でこれでもかこれでもかとドングリを探している。

「こんな平凡な登山」から「心和ませてくれる登山」となった今日の「円山登山」。
帰り道、細かな雨が降って来た。「えっ、今日の天気予報が外れるなんて。○○○心と秋の空かな。」

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