日記

「北大植物園」ではエゾリスに会えて、アメリカノウゼンカズラのアーチが美しい

投稿日:2019年9月14日 更新日:

コスモスのシーズンになってきたので「滝野丘陵公園」へ行く予定だったが、またまた熊出没につき閉園中。7月にも一か月近く閉園していた。今年は南区のあちらこちらで熊出没のニュースを耳にする。「滝野丘陵公園」は9月中の開園は残念ながらないかもしれない。

近くて自然にあふれたところ、それは「北大植物園」しかない。
何回も横を通っていて、目的地がそちら方面で一つ信号を間違えると逆戻りをしたり迂回したりととにかく敷地が広い。塀越しに「北大植物園」をのぞいて見ると、失礼ながら単なる原生林ぐらいにしか捉えていなかった。過日、雪解けが進んだ頃、春の草花を探しに「北大植物園」を訪れてみたところ、その日は、運が悪く月曜日で休園日。
それから何となく縁がないものと思い込んでいた。

今日は金曜日なので大丈夫。門の前の花壇の花が可愛らしく咲いていた。この時季、夏から秋にかけて花も変り目であり、こんなきれいに花が咲いている花壇は珍しい。

中へ入るといくつかの「博物館」が併設されていて、「北大植物園」は単なる原生林ではない。「北方民族資料館」には北海道の先住民族(アイヌ・ウィルタ)の生活文化資料を展示。
初代園長ゆかりの物が展示されている「宮部金吾記念館」では、宮部金吾が内村鑑三と友人であった証が記されていた。どんな方かも全く存じ上げず。

記念館の正面左にはスミス女学校(現北星学園)の創始者スミス女史がアメリカから持参した札幌最古と言われる「ライラック」が植えられている。「ライラック」はやはり北海道特有の植物ではなっかたことがわかる。

「灌木園」や「湿生園」は、原生林そのままの状態なのであろう。樹齢を感じさせる木々が多いし、ヤマガラが飛び交いエゾリスが目の前を横切って行った。暫く佇んでいたが、残念ながらどちらもシャッターチャンスを逃す。車が往来しているほんの数メートルのところにエゾリスがいるなんて。

「ハルニレ」・「ミズナラ」・「イタヤカエデ」は北海道に自生している落葉広葉樹。「ハルニレ」はアイヌ神話で「火の神」を表すそうだ。
実を付けた「オオウバユリ」は林のようでに群落となり、このような群落があるからこそ過去に食材として活用されていたことがわかる。球根からでんぷんが取れるのだそうだ。
「クルミ」が足元に沢山落ちていたが、「栃の実」ではないのかと気を付けて見たがそうではなかった。

「アメリカノウゼンカズラ」のアーチを潜り抜けると、「バラ園」。このシーズン最後の花を咲かせていて、ハマナスは赤というより朱色の実をたくさん付けている。

「高山植物園」で懐かしい植物に触れながら、正面玄関へ戻る。

ポイントを絞りパンフレットを熟読してから、これから何度も訪れたいと思った。季節の変化を感じさせる時季が良いのかもしれない。雪解けが進んだ早春とか、もう少し秋が深まった頃等。
この時季は心なしか中途半端のように思われたが、普通の原生林ではなく北海道開拓当時の息吹に触れることができた。
公園ではないことは確かである。

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